藤井建悟選手、新たな挑戦の舞台
千葉県出身の藤井建悟選手が、J3アスルクラロ沼津に入団します。彼はサッカーキャリアのスタートを松戸市のクラブ「まつひだいSC」で切り、その後もさまざまなチームで経験を積みました。これから迎える2025年のJ3リーグ開幕に向けて、彼の期待と意気込みに迫ります。
サッカーとの出会いと育成
藤井選手は、兄の影響で6歳の頃からサッカーを始めました。松戸市の「まつひだいSC」に入団した際、「皆が楽しんでいるサッカーの雰囲気が好き」と語る彼の生涯のテーマが見えてきます。このチームでは、サッカーの技術だけでなく、基本的なマナーや心構えも学びました。この基盤が、彼のプレースタイルの根幹を支えています。
小学4年生の頃には松戸市トレセンに選ばれ、千葉県内大会での優勝を果たし、さらに小学6年生でのSHIMIZU CUPでは25得点を挙げ、彼の得点感覚が早くも開花していました。
その後、中学へ進むと「FCクラッキス松戸」で新たな挑戦が待っていました。初めは出場機会に恵まれず悔しい思いをしましたが、その経験が逆に藤井選手の精神力を鍛えることにつながりました。「腐らずに、やるべきことをやり続けた」という心情が、今の彼を支えています。
八千代松陰高校と東京農業大学での成長
高校では文武両道を実現し、それから東京農業大学に進学。ここで彼はサッカー選手としての基礎をさらに磨きました。大学最終年には主将を務め、リーグでの活躍が評価され、アシスト王やベストイレブンにも選ばれています。
特に、彼の記憶に残るのは2024年の関東大学サッカーリーグにおける東京経済大学との試合です。この試合で、チームが7年ぶりに2部昇格を果たしました。藤井選手はプレーで貢献し、チームの勝利に貢献したことが自信につながりました。
プロとしての新たな挑戦
アスルクラロ沼津では、攻撃的な役割が求められています。彼は「日々の練習を集中して、プレーの精度を上げていきたい」と新しい環境での挑戦に意気込む姿が印象的です。また、高校・大学時代の仲間やサポートしてくれた家族への感謝も忘れず、プロとしての成功を身近な人たちへの恩返しと捉えています。
藤井選手は、サッカーを目指す子どもたちに「楽しむことが成長に繋がる」と伝えるメッセージを残しています。また、松戸市のファンや地域への感謝も忘れず、さらなる成長を誓っています。
チーム全体が期待を寄せる中、藤井選手のプレーに注目です。新たなシーズンに挑む彼の姿勢が、多くの人々に勇気を与えることでしょう。彼のさらなる活躍によって、アスルクラロ沼津が昇格を果たすことができるのか、目が離せないシーズンが始まります。