新潟県小千谷市に誕生する防災・コミュニティの拠点「ソコラテ」

小千谷市の新たな拠点「ソコラテ」

新潟県小千谷市に、災害時の支援拠点と平時のコミュニティスペースとして機能する「スポーツコミュニティプレイス」が建設されます。その愛称「ソコラテ」は、小千谷弁で「そこだよ」「そこらへんだよ」という意味を持ち、この言葉には地域住民の親近感と郷土愛を感じさせる意図が込められています。

施設の名称が示す通り、ソコラテは地域の人々が集まりつながる場所です。避難所や支援物資の集配所としての機能を果たしつつ、日常的には運動や学びの場として活用されます。新たに整備されるこの施設は、令和8年6月にオープン予定です。

建設の背景と選定理由

小千谷市では、地域の安全に寄与するため、災害時の避難所や支援物資の供給を行なうとともに、平時は多目的に使える施設としての充実を目指しています。愛称選定の過程では、応募総数256点の中から選ばれた「ソコラテ」は、平時・災害時の双方で多くの人々がつながることを期待する声が高まりました。

選定理由としては、愛称が持つ「そこら」には「数多く」や「たくさん」という意味もあり、地域の人々と防災活動に関わる全ての人たちがつながりを持ち、災害時にはお互いを助け合う基盤を築くことが期待されています。

施設の概要

スポーツコミュニティプレイスは、地上2階建ての鉄筋コンクリート造り。延床面積は約4,849.62平方メートルで、123台の駐車スペースも完備されています。また、施設内部には、アリーナ、芝コート、多目的ルーム、コミュニティルーム、地震動体験室など、様々な機能が備わっており、地域のニーズに応えるものとなっています。

地域との交流を深めるイベント

多くの地域住民が親しむ「ソコラテ」の誕生を祝うため、工事現場でのワークショップも計画されています。10月11日（土）には、工事現場の仮囲いに掲示するメッセージシートを作るイベントが開催されます。親子で参加できるこの無料ワークショップは、子供たちが「ソコラテ」への愛着を深める貴重な機会といえるでしょう。