加藤登紀子が語る音楽人生と名曲の物語
新たな音楽番組『STORIES~歌に刻まれし物語~』がBS10プレミアムで放送され、アーティスト加藤登紀子が登場します。この放送では、彼女の豊かな音楽人生を振り返り、思い出深い楽曲を披露する貴重な機会となっています。特に、彼女が歌う「難破船」の誕生秘話や、中島みゆきとの出会いに関するエピソードが心を打ちます。
加藤は、コロナ禍を経て「自分と向き合う時間ができた」と語り、生活習慣や思考の変化について振り返ります。「料理や洋服のリメイクなど新たな楽しみを見つけ、一人での暮らしを大事にしたい」と、本番組に臨む思いを語りました。加藤自身が映画や音楽に対し、どのように向き合ってきたのかについての洞察も深まります。彼女は、「思春期から映画が好きで、知らない世界を知りたいという好奇心から多くの映画を観てきた」と、音楽に対する姿勢も同様だと述べます。
特に、中島みゆきとの出会いは彼女にとって特別な出来事であり、「運命的な瞬間だった」という感情が強く表れます。「出産前の休養中にテレビで見た中島さんが、衝撃を与えた。その後、知り合いを通じて会うことができ、心に残る出会いになった」と振り返ります。音楽に関する出会いを大切に思い、偶然が引き寄せるチャンスを感謝の気持ちで受け入れています。
加藤は自らの音楽活動を「漂っているだけで終わりがない」と表現し、デビューからの道のりを振り返ります。「その時々で、新しいものに出会い、成長し続けている」と、自身の歩みを楽しんでいる様子が伺えます。「シャンソンを歌い始めたときも、オリジナル曲を書くためにギターを取り入れたり、参加したコンテストが土台になっている」といった具体的な経験談から、彼女の音楽への情熱と挑戦を感じることができます。
番組中で特に重要な曲である「難破船」は、彼女の貴重な体験を込めた失恋の歌でもあります。「20歳の時、初々しい恋の終わりを迎えた衝撃がこの楽曲に詰まっています」とその背景を語り、「この曲をカバーした中森明菜さんに伝えた際は、奇跡のように感じました」と、他のアーティストとの関わりにも触れます。この貴重な楽曲を通じて、自身の感情や思い出が色濃く描かれています。
加藤にとって、ギターは「旅に欠かせない靴」のような存在であり、彼女自身の音楽的な旅に寄り添っています。「旅はギターがあることで全く違うものになる」と、音楽と生きることの深さを象徴的に表現しました。番組内では「百万本のバラ」を弾き語りで披露し、視聴者に感動を与えることでしょう。
「今回の番組を通じて聴いていただく曲は、私の人生を根本から変えてくれた曲ですので、ぜひその想いを感じ取ってもらいたい」と締めくくった加藤登紀子の言葉。彼女の情熱的な音楽と、人間関係のストーリーが織りなす『STORIES』をぜひ視聴していただきたい。放送は12月開始の予定で、彼女の音楽の魅力が詰まった時間をお楽しみに。