消火用ドローンの新たな活用法研究が始動！安全な消防活動へ向けた挑戦

消火用ドローンの新たな活用方法研究が始まる

大阪府に本社を置く株式会社モリタホールディングスが、消火用ドローンの先進的な活用方法の研究開発をスタートしました。この取り組みは、総務省消防庁が公募した令和7年度の消防防災科学技術研究推進制度に採択され、消防局や複数の大学と連携して進められるものです。

1. 背景

令和6年に発生した能登半島地震では、輪島市で大規模な火災が発生し、津波警報が発令された地区における消防活動が大きな課題となりました。地震や津波といった自然災害によって、消防隊員が進入困難な地域での消火活動において、いかに安全に消防活動を行うかが求められています。このような課題を解決する手段として、ドローンの活用が注目されています。

2. 研究内容

研究課題

本プロジェクトでは、消防機関に配備されている車両や資機材等と併せて、ドローンをどのように活用できるかについて詳細に研究することを目指します。具体的には、消防用ホースを持ち上げる際に必要なドローンの重量性能・飛行安定性などの能力を評価し、効果的な消火活動を実現します。

研究期間

研究活動は、2025年5月9日から2026年3月31日までの期間を設けて行われ、実証的なデータを蓄積しつつ進められます。

研究体制

研究を主導するのは株式会社モリタホールディングスであり、共同で研究を行うパートナーには、株式会社モリタ、奈良先端科学技術大学院大学、豊橋技術科学大学、さらには大阪市消防局が名を連ねています。各機関が持つノウハウを集結させ、実効性のあるソリューションを追求します。

3. 目的と意義

本プロジェクトは、消火活動の安全性と効率性を高めることを目的としているため、今後の消防活動におけるドローンの導入が進むことが期待されます。既存の技術を活かしつつ、新たなイノベーションを生むこの研究により、未来の消防活動はより安全で迅速なものになるでしょう。

4. 今後の展望

モリタホールディングスは、常に『安心』を支える技術を提供することに力を入れており、持続可能な社会の構築に向けて尽力しています。消火用ドローンの研究開発は、その理念を具現化した重要な一歩です。この取り組みが成功することで、より多くの人々の命と財産を守る手段が提供されることでしょう。

消防活動におけるドローン技術の進化に、今後も注目が集まります。