新たなブランディングの切り札「Symboling」
2023年12月10日、crack株式会社が新たに提供するブランディングサービス「Symboling(シンボリング)」が発表されました。このサービスは、企業の理念や価値を可視化し、アートや音楽を通じて独自のシンボルを創造することで、企業の魅力を引き出す新しいアプローチです。
Symbolingの背景と意義
これまでの2年間、crack株式会社は多くの企業のアートを活用したブランディングを支援してきました。その中で得られた知見から、企業の持つ社会的価値や理念を適切に言語化し、それを象徴するシンボルとして表現することが重要であることが浮き彫りになりました。この新しいアプローチが「Symboling」という名称で再定義されたのです。
「Symboling」は、企業の見えない魅力を語るだけでなく、直接的に伝わる象徴を創り出すことで、顧客や取引先、さらには採用候補者に向けた興味を喚起し、ブランドの認知度向上につながります。
Symbolingのプロセス
1. 魅力調査の実施
最初のステップは企業のユニークな魅力を掘り起こす魅力調査です。具体的には、社員だけでなく、顧客や提携企業からの意見も取り入れ、様々な視点から企業の強みや価値を探ります。この調査は単なるアンケートではないため、調査結果から得られる情報は、企業自身が見落としている評価や強みを再発見する手助けとなります。
2. 魅力を言語化したレポート作成
次に、得られた情報は100ページ前後の詳細なレポートとしてまとめられます。このレポートは、企業が自社の魅力を客観的に理解し、Symbolingを行う際の基盤となるでしょう。
3. 社員への報告会の実施
調査結果を基にした報告会を実施し、社員に自社の魅力や社会的価値を伝えます。この交流を通じて、社員は自社が持つ評価や魅力に気づき、自分たちの会社を誇りに思う一助となります。
4. シンボルの創出
次に、言語化された情報を元に、世界的に活躍するアーティストと協力し、企業の象徴となるアートや音楽を生み出します。crack株式会社は200名以上のアーティストと提携しており、企業のための資産的価値も期待できます。
Symbolingの未来展望
crack株式会社の代表、大野陣氏は、特にZ世代が直感的な情報を重視する中、目に見えない価値を一瞬で伝えることの重要性を強調します。「Symboling」は情報があふれる現代において、企業の魅力を瞬時に伝えるための新しい文化を形成することを目指しています。今後、大学との連携による共同研究を通じて、Symbolingが企業に与えるインパクトを探る予定です。
終わりに
crack株式会社が提唱する「Symboling」は、企業ブランディングの新たな地平を切り開くポテンシャルを秘めています。社員が自社を愛し、自信を持って語れるようになることで、企業の成長を促進します。今後の展開が非常に楽しみです。結局のところ、ブランディングとは企業の価値を可視化し、共有することなのです。この新たなサービスが、多くの企業にインスピレーションを与えることを期待しています。