廃墟の聖地で誕生した新たな物語
神戸市の公認バンド「ワタナベフラワー」が、結成25周年を迎え新曲『幸せに手をのばせ』のミュージックビデオ(MV)を発表しました。公開日は2025年8月17日。このMVは多くの人に親しまれてきた「摩耶観光ホテル」で撮影され、廃墟の持つ独特な雰囲気が楽曲の世界観と深く結びついています。
新曲のメッセージ
ワタナベフラワーは、常に「誰にでも親しみやすくて楽しい音楽」を追求してきましたが、25年目にして新たな挑戦が始まりました。彼らは「学校に行けない」「仕事に行きたくない」といった不安を抱える人々に寄り添い、少しでも力になれる楽曲を届けたいとの思いから、『幸せに手をのばせ』を制作しています。多くの人々に寄り添うこの楽曲は、彼らの新たな一歩を感じさせます。
撮影地:摩耶観光ホテル
MVの撮影地である摩耶観光ホテルは、神戸の歴史の中でも特別な位置を占めています。長年地域のシンボルとして存在し、今では「廃墟の聖地」として訪れる人々に愛されています。その独特な佇まいは、楽曲のテーマとも深く響き合い、映像の中でも印象的に描かれています。地元の管理団体と連携し、特別な許可を得ての撮影は、特に意義深いものでした。登録有形文化財であるこの場所が、将来的に内部の立ち入りが難しくなる可能性があるため、今回のMVは単なる音楽映像に留まらず、貴重な文化的アーカイブとしての価値も備えています。
地元と共に
ワタナベフラワーは、地元の文化を大切にし、神戸を応援するバンドとしても知られています。彼らの音楽には、地域への愛情が溢れており、今回の新曲を通じて「幸せに手をのばすきっかけ」を提供したいという思いが伝わってきます。過去の「楽しい」音楽から一歩踏み出し、不安やもどかしさを感じる人々に寄り添う姿勢が感じられ、これからの活動にも注目が集まります。
ワタナベフラワーについて
「ワタナベフラワー」は、Vo.のクマガイタツロウ、Gu.のイクロー、Ba.のムサ、Key.のichi、Dr.のやっちんの5人からなるバンドです。ブルーハーツやキダタローのような親しみやすい音楽を特徴としており、様々なイベントやライブで活躍しています。NHKみんなのうたやTVCMとのタイアップ実績も豊富で、地元神戸の文化の発信者として活躍中です。
まとめ
『幸せに手をのばせ』のMVは、神戸の文化や風景、そしてワタナベフラワーのメッセージが見事に融合した作品です。廃墟の摩耶観光ホテルでの映像を通じて、見る人に幸せへの道を示すことを目指しています。ぜひ、多くの人にもこのメッセージが届くことを期待したいですね。動画は公式YouTubeチャンネルで視聴可能ですので、ぜひ一度ご覧ください。