冨永愛が加賀友禅の世界に挑戦!
毎週水曜の夜10時に放送される「冨永愛の伝統to未来~ニッポンの伝統文化を未来へ紡ぐ~」。2月12日の放送では、冨永愛が石川県金沢市にある加賀友禅作家・志々目哲也の工房を訪れ、着物の下絵に色を塗る「彩色」に挑戦します。
冨永愛は、これまでにもさまざまな伝統工芸の技に挑戦し、熟練の職人たちを驚かせてきました。その腕前を称えられ、伝統工芸界では彼女を「道場破り」と呼ぶほどです。志々目さんも、その名を聞けば緊張が走ると言います。
金沢市の加賀友禅会館では、冨永が志々目の作品を羽織ります。すると志々目さんから「彩色に挑戦してみますか」と思いがけない提案が。この若手作家は多くの賞を受賞しており、自信に満ちたEyesで冨永に挑戦状を提出します。冨永も一瞬ためらうものの、「やりたい!」と快く引き受けました。
職人技、彩色に挑む
さっそく志々目さんの工房に向かう冨永。その微細な技術には定評があり、1ミリにも満たない下絵の線に沿って糊を正確に置き、わずかに残った隙間をはみ出すことなく彩色するという高度な技が待ち受けています。
この超細かい作業では、ほんのわずかな手の震えや筆の動きのミスが色の滲みに繋がるため、初心者にとっては挑戦することさえ難しい技術です。
冨永は、慎重に筆をとり、1mm以下の隙間に色を一つ一つ塗り込んでいきます。彩色のプロセスでは、「泣く」という表現が使われ、色が滲むことを指します。冨永はこの困難な技術に挑み、一体どうなるのかと見守られる中、彼女は意外にも見事な彩色を成し遂げます。
「泣いてない…」と驚く志々目さん。初めてとは思えない程の出来栄えは、冨永にさらなる挑戦を与えました。
新たな挑戦、ぼかし技法を習得
次に待ち受けるのは、「ぼかし」という技法です。色の濃淡を付けて染めるこの手法は、加賀友禅の真髄ともいえるもの。先に薄い色を塗り、その後に濃い色を重ねてグラデーションを作りますが、ここでも注意が必要です。
最初に塗った色が乾かないうちに新たな色を重ねる必要があり、そのタイミングを間違えると滲んでしまうこと必至。経験豊富な職人でも難しいこの技に、冨永は果敢に挑みます。その姿勢と技術は、まさに道場破りそのもの。
コラボレーションの道が開かれる
さらに、冨永と志々目さんのコラボレーションによる加賀友禅作品の製作も決定しました。冨永がデザインの原案を考え、志々目さんと共に製作を進めます。この新たな作品は、どのように仕上がるのでしょうか。番組ではそのプロセスが随時紹介されます。
「ミライアクション」のコーナーでは、毎田染画工芸の毎田仁嗣さんも取り上げられます。彼が手掛ける「Glass Yuzen」は、美しい友禅をガラスパネルに挟んでおり、国内外で高い評価を得ています。
毎田さんが登壇した「職手継祭2024 in 金沢」では、伝統工芸の担い手問題についてのトークセッションが行われ、その模様は番組公式YouTubeで配信されます。
「冨永愛の伝統to未来」の放送は、BS日テレ毎週水曜日午後10時から。公式SNSでは、冨永の貴重なオフショットも公開されています。
【公式サイト】
冨永愛の伝統to未来