劇団芝居屋、新作『驟雨』の魅力
2025年5月20日から25日まで、中野スタジオあくとれにて、劇団芝居屋の第44回公演『驟雨(Syuuu)』が上演される。この作品は、劇団の主宰である増田再起が書き下ろした新作であり、家族の絆を描く心温まるドラマだ。
演出者とキャスト
増田再起の手がけるこの作品には、劇団芝居屋の常連俳優、木の下敬志や前回新たに加わった山本嵐太が参加する。彼らの演技が織りなす90分間の物語は、観客に家族の日常の中に秘められた非日常を体感させてくれるだろう。
あらすじ
物語は、長年病床にあった霧島家の当主、霧島旭の他界から始まる。旭はヘラ絞りの名人としてつとに知られ、霧島製作所を経営していた。彼が病に倒れた後は、長男の松夫が工場を引き継ぎ、家族を支えてきた。四十九日の喪が明けた日曜日、家族は財産分与の前に形見分けのために集まる。この集まりを通じて、彼らの間で交わされる会話や心の機微が、劇の核心を成す。
見どころ
小さな劇場「スタジオあくとれ」ならではの近距離で繰り広げられる演技は、観客に役者たちの息遣いや感情の動きを肌で感じさせ、まるでその場にいるかのような没入感を提供してくれる。90分間の上演の中で、観客は家族の生活を覗くように、彼らの日常のドラマに引き込まれていく。
公演情報とチケット情報
『驟雨』の公演は、中野スタジオあくとれにて行われ、次のスケジュールで上演される。
- - 5月20日(火)19時〜
- - 5月21日(水)19時〜
- - 5月22日(木)14時〜
- - 5月23日(金)19時〜
- - 5月24日(土)14時〜
- - 5月25日(日)14時〜
※開場は開演の30分前、上演時間は約95分。
チケットはカンフェティで販売中で、一般は4,500円、学生は3,500円(税込)。カンフェティの会員になることで更にお得な定価割引も楽しめる。観劇を通じて、作品の深いメッセージを受け取り、感動の共有を体験してほしい。
劇団芝居屋とは
2002年に設立された劇団芝居屋は、年間に2〜3本の公演を行い、その全ては主宰である増田再起による書き下ろし脚本で上演されている。テーマは「覗かれる人生」というユニークなコンセプトで、市井に生きる人々の日常の中にあるドラマを描を描くことで、観客に感情移入を促している。過去の作品からもそのスタイルが受け継がれ、これからも多くの心を掴む作品を生み出していくに違いない。
観劇を通して、あなたの心に降り注ぐ雨のように、この作品が特別な影響を与えることを願っている。