映画『ラストマン -FIRST LOVE-』×ダイアログ・イン・ザ・ダーク
2026年1月、映画『ラストマン -FIRST LOVE-』に合わせて、特別な体験プログラム「ラストマン・イン・ザ・ダーク -FIRST LOVE-」が開催される。このプログラムでは、完全な暗闇の中で視覚に頼らず感覚を使って楽しむ世界を追体験できる。全盲の捜査官、皆実広見のキャラクターを通じて、みなさん自身も新たな発見をするチャンスが待っている。
プログラムの背景
映画『ラストマン -FIRST LOVE-』は、主人公である全盲の捜査官・皆実が、声や気配、距離感といった視覚以外の情報を使って事件に挑む姿を描いている。彼は決して独りではなく、周囲の助けを受けながら前に進む。その独特なスタイルが、彼の魅力を一層引き立てている。この役作りにあたり、全盲所作の指導にはダイアログ・イン・ザ・ダークの視覚障害者スタッフが参加しており、映画本編と深く結びついた実体験を提供することを目指している。
体験内容
「ラストマン・イン・ザ・ダーク」では、参加者がクロックポジションと呼ばれる方法で、視覚障害者の指導に従いながら暗闇の中を移動する。体験は約90分間続き、価格は大人4,950円、学生2,750円、小学生550円で、事前のWEB予約が必要だ。参加者は、皆実の感覚を追体験し、丁寧に歩き、聴き、相手の気持ちを感じることで、日常の世界とは異なる視点を持つことができる。もしかすると、自らの生き方や暮らしに変化が訪れるかもしれない。
定期開催と空間の変化
プログラムは2026年1月3日から31日まで、ダイアログ・ダイバーシティミュージアム「対話の森」にて週6回開催される。この特設イベントでは、映画の世界観を体験しながら、参加者自身が皆実の心に近づくことができるようデザインされている。この体験を通じて、視覚以外の感覚が研ぎ澄まされ、人とのつながりや助け合いの意味を深く考える機会がもたらされる。
映画公開と関連展示
このプログラムは、映画『ラストマン -FIRST LOVE-』が2025年12月24日に公開されることを記念して開催される。映画のビジュアルは、竹芝のダイアログ・ダイバーシティミュージアム「対話の森」のフロント壁面に展示される予定で、来場者が映画への期待を高める導線が整えられている。展示は2025年12月15日から2026年1月31日まで行われる。
ダイアログ・イン・ザ・ダークとは
ダイアログ・イン・ザ・ダークは、視覚障害者の案内によって完全な暗闇の中で様々な感覚を体験できるエンターテインメントだ。1999年に日本で初開催され、現在までに多くの人々が体験している。暗闇の中でのコミュニケーションを通じて、互いに助け合う楽しさや信頼を築くことができる。このプログラムは、参加者にとって新たな視点をもたらし、日常の生活においても繋がりの重要性を再認識させてくれるだろう。
また、一般社団法人ダイアローグ・ジャパン・ソサエティはこの体験を通して、人々が互いに助け合い、認め合う社会を目指している。これからも多様性と協力をもって豊かな未来を創るための活動を続けていく。
この特別なプログラムに参加することで、映画の世界を身近に感じることができる貴重な機会を逃さず、ぜひ新たな体験に挑戦してみてほしい。