2025年10月から11月にかけて、東京・愛知・広島・大阪・福岡での公演が予定されている舞台『チ。 ―地球の運動について―』が、視覚や聴覚へのサポートが必要な観客向けに鑑賞サポートを行うことが決まりました。この取り組みは、芸術文化に触れることができる社会を実現するためにアーツカウンシル東京の助成のもとで進められています。具体的には、音声ガイド機器、字幕ガイド、台本の貸し出しが提供されます。これにより、すべての観客が平等に作品を楽しむ姿勢が示されていることが強調されています。
鑑賞サポートの特徴
本サポートは、2025年10月の一部公演において実施され、具体的な公演日程は10月17日(金)、18日(土)の2日間です。開演はそれぞれ13:30と18:00で、上演時間は約3時間(休憩含む)が予定されています。会場は新国立劇場中劇場で、障害をお持ちの方々がアクセスしやすいように、バリアフリー対応の動線も確保されています。
サポート内容には、音声ガイド機器の貸し出し、および舞台進行に合った字幕の表示が含まれ、鑑賞体験を一層充実させるための配慮がなされています。観客がスムーズにサポートを利用できるよう、受付時間や申込方法も詳しく案内されています。
申込み方法
鑑賞サポートを利用したい方は、公演日程に合わせて事前申込が必要です。受付は8月26日から始まり、定員を超えた場合は抽選が行われます。具体的な申込み方法は、専用の申し込みフォームから行い、必要事項を記入の上、送信する流れとなります。特に、視覚や聴覚に障害があることを示す証明書(障害者手帳等)の提出が求められることもあるため、事前準備をしっかり行いましょう。
公演内容の概要
舞台『チ。 ―地球の運動について―』は、原作に魚豊氏の人気漫画が用いられており、哲学的なテーマや人間の信念を描く内容となっています。15世紀のヨーロッパを舞台に、主人公ラファウの知的探求と信念の葛藤を描いています。その過程で出会う様々なキャラクターは、命を賭けて真理を追求する姿を描き、観客に深い感動をもたらします。演出はアブシャロム・ポラック氏が担当し、脚本は長塚圭史氏、音楽には阿部海太郎氏が名を連ね、豪華なスタッフ陣が揃います。
この舞台は、観る人すべてに強烈な印象を与えること間違いなしの作品であり、視覚や聴覚にサポートが必要な方にもその美しいストーリーが届けられるよう、最大限の配慮がされています。芸術文化の価値を、すべての人に等しく享受してもらうためのこの取り組みに、多くの人々に参加し、新たな感動体験をしてほしいと願っています。