ベントレー・ヘリテージコレクションが見せた新たな歴史
2025年9月4日、ベントレー・ヘリテージコレクションがこの夏の世界的なクラシックカーコンクールにおいて、特筆すべき成果を収めました。例年、多くの自動車愛好家やコレクターが集うこのイベントで、ベントレーは「2つの受賞」と「史上初の快挙」を達成したのです。
世界で唯一の1939年製 Mk V コーニッシュが快挙を達成
このコンクールで特に注目を集めたのは、世界に一台しか存在しない「1939年製 Mk V コーニッシュ」です。ペブルビーチ・コンクール・デレガンスにおいて、メーカー出展車両として初めて正式審査の対象となり、その高い評価を受けました。この車両は15年以上にわたる復元プロジェクトを経て蘇り、オリジナルのナンバープレート「GRA 270」で再登録されました。また、コンクールに先立ち、モントレー沿岸を走るツール・デレガンスにも参加、西海岸の美しい景色の中を走り抜けました。
クラシックカーコンクールでの受賞歴
さらに、他のコンクールでも素晴らしい成果を挙げています。「サロン・プリヴェ・コンクール」では、1953年製の「R タイプ・コンチネンタル」が見事にクラス優勝を果たしました。この車両はHJマリナー製のコーチワークを持ち、最近のミニレストアを経て美しい姿を取り戻しました。このトロフィーは現在、ベントレーのヘリテージガレージに展示されており、同車両の美しさを象徴しています。
W.O.ベントレーの名車も受賞
また、「ハンプトン・コート・コンクール・オブ・エレガンス」では、W.O.ベントレーが愛用した「1930年製 8リッター・サルーン」が最優秀賞を獲得しました。この車両はベントレーの最高傑作とも言われており、特別な役割を持っています。CEOオフィスに保管されているスペアキーは、この車両が持つ特別な地位を物語っています。
新たなデザインビジョンを具現化
さらに、ベントレーは「ペブルビーチ・コンクール・デレガンス」で新たなデザインビジョンを体現するコンセプトカー「EXP 15」を出展しました。このコンセプトカーは、未来のベントレーの姿を示唆する重要な作品となっています。
ボディの進化を体現するヘリテージコレクション
現在、ベントレー・ヘリテージコレクションは、106年以上のベントレーの歴史を体現する50台の車両で構成されています。その中には、40台の公道走行可能なロードカーと、10台の現役レーシングカーが含まれています。これらの車両は今もなおベントレーの品質と価値を証明する重要な資産となっています。
未来へ向けての道しるべ
ベントレーのヘリテージコレクション責任者であるマイク・セイヤー氏は、この度の受賞について「私たちの取り組みが評価され、ベントレーの歴史を次世代へと繋げていく意義を感じています。」とコメントしました。今後もベントレーは、クラシックカーの魅力を世界中に広め、新たな挑戦へと挑み続けることでしょう。
今後の展開として、2025年10月には、ベントレー4ドアサルーンの特別仕様モデル「フライングスパー」が発表される予定です。詳細は近々発表されるとのことです。ベントレーのさらなる進化に、ぜひご期待ください。