中谷潤人の激闘
2025-04-16 17:43:14

WBCバンタム級王者・中谷潤人が振り返るV3戦の激闘と未来

中谷潤人のV3戦を振り返る!



WBC世界バンタム級王者・中谷潤人(27歳、M.T)が、WOWOW『エキサイトマッチSP』にて2月24日の防衛戦を振り返りました。東京・有明アリーナで開催されたこの試合では、ダビド・クエジャル(23歳、メキシコ)との対戦で見事に3回TKO勝ちを収め、自身の王座を守り抜きました。中谷は試合後、「自然に体がスムーズに反応した」と振り返り、圧倒的なパフォーマンスを披露しました。

苦戦の予想を覆した圧倒的なパフォーマンス



中谷選手にとって、この日の試合は重要な意味を持っていました。1年前に同じ日に初めてバンタム級の王座を獲得した想い出の試合でもあったのです。当初は、王者が有利とされるオッズが示されていましたが、クエジャル選手の全勝記録や身長などから、予想外の苦戦が懸念される声もありました。実際、クエジャルは身長174cmの長身選手で、前手の左フックを得意としている選手でした。中谷も「警戒していましたが、上体が立っているクエジャルの左フックが当たると思った」と自信をもって試合に臨みました。

試合が始まると、クエジャルが果敢に攻め込んできましたが、王者は慌てることなく対応しました。「トレーナーから左ストレートを打てと言われ、距離を保つよう心掛けました」と冷静に戦略を実行に移し、初回には早々に主導権を掌握することに成功しました。2回目もペースを維持し、クエジャルの攻撃を巧みにかわしながら、彼にダメージを与え続けました。

3回目の激闘、華麗なるコンビネーション



3ラウンドの終盤、中谷は左アッパーからコンビネーションをつなぎ、クエジャルからついにダウンを奪います。その後も中谷は脅威のパンチを連続でヒットさせ、再度のダウンを奪うことに成功しました。2回目のダウンは、相手の警戒を逆手にとった巧みなフィニッシュでした。「スムーズに体が動いた」という言葉通り、まさに実力を見せつけた瞬間です。

中谷の勝利により、戦績は30戦全勝(23KO)となり、バンタム級転向後は4連続KO勝利を記録しています。

統一戦の期待と井上尚弥戦への道



試合後、同じバンタム級のIBF王者、西田凌佑がリングに登場。中谷は彼に「やりましょう!」と呼びかけると、西田も「ぜひお願いします」と応じました。こうしたやり取りは、統一戦への期待を一層高めるものでした。西田は、前試合でのダウン奪取が記憶に新しい選手で、両者の対決はファンの間で大いに盛り上がっています。

そして、年間表彰式でWBC世界バンタム級の大スター・井上尚弥からも「中谷くん、1年後の東京ドームで日本ボクシングを盛り上げましょう」と対戦オファーを受けるなど、未来に向けた大きな期待が寄せられています。「勝利し続けていくことが前提だが、僕も大きな試合を見据えている」と中谷は語ります。

今後の試合に向けて、彼はロサンゼルスでのトレーニングに入る予定で、さらなる成長と進化が期待されます。ファンは次回の彼の戦いに目を凝らし、成り行きを見守ります。

イベント『エキサイトマッチSP「中谷潤人vsクエジャル」』は4月28日(月)午後9時からWOWOWで放送・配信されますので、ぜひお楽しみに!


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