熱中症予防ガイド改訂
2025-06-10 19:36:58

JSPOが改訂した熱中症予防ガイドブックの新ポイントとは

JSPOが熱中症予防ガイドブックを改訂



公益財団法人日本スポーツ協会(JSPO)は、スポーツ活動中の熱中症を未然に防ぐための情報発信や啓発活動、さらには調査研究を進める中で、2025年6月に『スポーツ活動中の熱中症予防ガイドブック』の内容を改訂しました。このガイドブックは、熱中症予防の「5ヶ条」に新たに「身体冷却」を加えたものです。

新たな改訂内容



従来のガイドブックでは、熱中症を予防するための実践的な方法として、以下のような内容が含まれていました。

  • - 薄着スタイルでさわやかに(改訂前)
  • - 冷やそう、からだの外から内から(改訂後)

改訂された内容においては、具体的な身体冷却方法が強調され、これが運動中の熱中症防止にどのように寄与するのかが明記されています。この改訂によって、より具体的に現場での実践が求められることとなります。

身体冷却の重要性



最近の研究では、運動中の身体冷却の方法が注目を集めています。暑い環境下でのスポーツ活動は、体温が上昇しやすく、ひいては熱中症のリスクを伴います。身体冷却を行うことで、体温を効果的にコントロールし、熱中症の発生を防ぐことが可能になるのです。

JSPOのスポーツ医・科学委員会で研究班長を務める川原貴氏は、「熱中症の予防法としては、すでにいくつかの原則が確立されていますが、これを実際のスポーツ活動にどのように適用するかが課題です。身体冷却の有効性は認められつつありますが、実際のスポーツの現場においては未だ認知度が低い状況でした」と述べています。

スポーツ指導者の役割



新たに改訂されたこのガイドブックは、特に運動指導者やコーチに向けた重要な資料となります。川原研究班長は、「この改訂が現実的で効果的な対策となることを望んでいます。指導者自身が日常的に身体冷却を取り入れ、選手へのアドバイスとして活用することで、熱中症事故のリスクを低減できるはずです」と語っています。

今後の取り組み



JSPOは、学校の体育活動や運動部活動をバックアップし、熱中症事故を未然に防ぐため、さらなる情報発信と啓発を続ける方針です。特に、2025年6月28日には最新の知見や改訂内容を共有する「熱中症予防フォーラム」を開催する予定です。ここでは、実際の熱中症予防に関する取り組み事例も紹介され、参加者との情報交換の場となります。

参考資料とリンク




このように、JSPOの熱中症予防への取り組みは、スポーツ現場での安全を確保するためにますます重要となっています。私たちも、これに関心を持ち、実践することで、健康的なスポーツライフを送ることができるのです。


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