JSCの新たな教育プログラムが始動
日本映画撮影監督協会(JSC)は、令和7年度の「クリエイター等支援事業」に文化庁の支援を受け、国際的な舞台で活躍できる映画撮影者を育成する新たなプログラムを開始します。この取り組みは、専門性の高い団体に育成事業を委託することで、業界全体の人材基盤を強化することを目指しています。
文化庁の支援による人材育成
この助成事業は3年間にわたる継続的な支援を通じて、即効性ではなく体系的な人材育成を重視しています。これにより、長期的な計画の構築と安定した実施が可能となるでしょう。JSCが託されたミッションは、すでにプロフェッショナルとして活動している撮影監督の国際的な活動を支援することです。
グローバルな視野での教育プログラム
このプログラムは、世界中のクリエイターとの交流を促進し、グローバル市場で通用する人材を育成することを目的としています。その理念は、「国際的影響力を持つ撮影監督の育成」「部門を横断するリーダーシップ」「効率的かつ高い実行力の涵養」という三本柱で構成されています。年に1度開催される「マスタークラス」は、次世代育成の舞台としても期待されています。
2025年1月には、著名な撮影監督、SEAMUS McGARVEYやBalazs Bolygoを迎えたマスタークラスが予定されています。このような教育の場では、専門知識だけでなく、情熱や学習意欲、目的意識、さらには海外で通用するコミュニケーション能力も求められます。
企業との協力で拡大するネットワーク
このプロジェクトは、SONYやLeitz、Netflixなどの国内外の企業の協力を受けてスタートしました。JSCは、業界や企業の枠を超えた外部機関や教育機関との連携を推進し、アメリカ撮影監督協会(ASC)や欧州連合の撮影監督団体ネットワーク(IMAGO)との国際協力も視野に入れています。
未来への展望
2025年度には、日本だけでなく海外でもさまざまなプログラムが予定されています。具体的には、タイでのマスタークラス共同開催、韓国・釜山国際映画祭や韓国撮影監督協会(CGK)とのシンポジウムを実施する計画です。また、欧米から2名の講師を招いて京都でのマスタークラスも企画されています。
タイ・マスタークラスについて
特に注目したいのは、「VISUALIZING THE UNWRITTEN DECODING THE ART OF CINEMATOGRAPHY」というテーマで行われるタイのマスタークラスです。これにより、より多くの国際的な舞台で活躍する撮影監督の育成が進むことでしょう。
JSCは今後も本プログラムの進捗を発表し、社会に向けて広めていくことを誓っています。この取り組みを通じて、映像制作に対する新たな情熱が育まれることを期待しています。
【お問い合わせ先】
日本映画撮影監督協会
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- - FAX: 03-6411-1691
- - メール: info@thejsc.net
これからのJSCの挑戦に期待が高まります。