マイナンバーカードを用いたチケット不正転売対策　Tixplusが新たな一手を放つ

Tixplusが切り開く新たなチケット流通の未来

株式会社Tixplusは、電子チケットの世界において大きな改革をもたらす取り組みとして、マイナンバーカードを利用した公的個人認証の活用を発表しました。この取り組みにより、特に不正転売抑止対策に対する新たなソリューションが提供されることとなり、チケット市場の透明性向上に寄与します。

公的個人認証の大臣認定を受けた背景

Tixplusは、電子チケットサービス「チケプラ」として、長年にわたり様々な不正転売対策を展開してきました。しかし、依然として転売市場には非正規な行為が幅を利かせており、特に人気アーティストのチケットは高額で取引されることが多く、ファンやイベント主催者にとっての課題となっています。これを受けて、Tixplusはマイナンバーカードの一意性と即時性に着目し、公的個人認証プラットフォーム事業者としての認定を取得したのです。

チケプラマイナ認証アプリによる利便性向上

新たにリリースされる「チケプラマイナ認証アプリ」では、ユーザーはマイナンバーカードを使って簡単に認証を行うことができます。このアプリを利用することで、ユーザーは自身の本人確認情報を事業者に提供する際に、事前に同意した範囲内で行われるため、プライバシーを守ることができます。また、入場時には顔写真を券面に表示することで、本人確認が一層強化される仕組みです。

不正転売行為を防ぐための技術的アプローチ

Tixplusでは、従来の不正対策に加えて、AIによる顔認証技術を用いた「顔パス入場」を導入しています。これにより、ユーザーはチケットを持たずに入場できるため、より便利で、かつ不正行為のリスクを減少させることが可能になります。また、特定のイベントに対する厳格なチケット販売ルールを見直すことで、急なキャンセル時にも他人に譲渡しやすくなる仕組みが整備されています。

不正転売市場の現状と今後の展望

人気アーティストのツアーで生じる不正転売の例は少なくなく、1,589件の転売出品に対して、発信者情報の開示を求める事務所の動きが話題となったばかりです。こうした未だに根強く残る転売問題に立ち向かうため、Tixplusの取り組みが求められています。今後は、公的個人認証を活用した新たなチケット流通システムの構築により、イベント主催者と参加者双方が安心して楽しめる環境が実現されることでしょう。