芥川龍之介生誕祭で味わう特別な和菓子と映画のひととき
2025年3月20日、記念すべき芥川龍之介の生誕を祝うイベントが東京都北区の滝野川会館で開催されます。この日、映画「羅生門」のユニバーサル上映会に際して、特別に用意される「芥川龍之介の嗜んだ味」詰合せが販売されます。
芥川龍之介の嗜んだ和菓子を再現
この詰合せは、龍之介が好んで食べていた和菓子を厳選し、3種類のセットとして提供されます。内容は「喜作最中」と共に提供される「くず餅」や「珈琲」、そして「桜もち」や「八雲もち」など多彩な組み合わせです。
船橋屋という老舗和菓子屋が手掛けるこれらのスイーツは、1815年に創業され、長い歴史を持っています。特に和菓子の中で唯一、発酵食品として知られるくず餅は、450日間の乳酸発酵を経て作られています。この伝統製法がもたらす独特の弾力と風味は、今、健康を意識する人々から注目を集めています。
芥川のエピソード
特に印象深いのは、芥川が中学生の頃、体操の授業を抜け出してくず餅を食べて戻ったという逸話です。彼はその時、口のまわりに黄な粉をつけたまま教室に戻り、周りの笑いを誘ったといいます。このエピソードは、芥川にとっての和菓子との特別な関係を物語っています。
映画「羅生門」の魅力
イベントの一環として上映される「羅生門」は、黒澤明監督による名作映画です。平安時代を舞台に、殺人事件を巡る複数の証言を描いたこの作品は、ヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞を受賞した日本映画の金字塔とも言える作品です。
上映は当日14:00から行われ、字幕・音声ガイドも用意されています。映画好きにとっては、作品の裏話を聞けるひとときも用意されており、貴重な体験となるでしょう。
風情ある会場
このイベントは滝野川会館の大ホールで行われます。都心にありながら、静かな駅前の環境は、映画と和菓子を楽しむにはもってこいの場所です。JR京浜東北線「上中里駅」から徒歩7分、または東京メトロ南北線「西ヶ原駅」からも徒歩7分の位置にあり、アクセスも非常に良好です。
まとめ
以上、芥川龍之介の生誕を祝う特別なイベントについてご紹介しました。和菓子や映画を通じて、彼の世界観に触れる貴重な機会です。参加には事前申し込みが必要なので、興味のある方は早めに申込をお忘れなく。さまざまな味わいと共に、芥川の文学を感じる一日をお楽しみいただければと思います。