CARRO JAPANと中外製薬が推進するEV導入プロジェクトの成果と今後の展望

はじめに

2025年の初頭から中外製薬が掲げる中期環境目標への道筋を示すために、CARRO JAPAN株式会社が実施した営業車両のEV導入シミュレーションプロジェクトが完了しました。これにより、両社の連携が新たな環境負荷軽減策の実現に向けて寄与しています。

プロジェクトの背景

中外製薬は2030年までに営業車両の燃料使用量を2019年比で75%削減するという目標を設定。CARRO JAPANの「EVデジタルツインシミュレーション」を通じて、保有車両のEVへの移行や台数の削減が数値で見える化され、目標達成のための具体的なステップが示されています。

実施概要

2025年の2月から4月にかけて、全国11か所の事業所から選ばれた20台の営業車両を分析の対象としました。そこでは、軽乗用車、コンパクトカー、SUVタイプのEVの導入に向けたシミュレーションが行われました。このシミュレーションでは地域特性や気候条件、実運転者の行動パターンを考慮し、従来のガソリン車のデータをもとに分析しました。

特に、首都圏エリアと山間部では、EVの導入可否が大きく異なることがわかりました。この地域特性の理解が、より実践的な解決策を見つける基盤になります。