ザ・ノース・フェイス「バルトロライトジャケット」のCFP算定
世界的なアウトドアブランド、ザ・ノース・フェイスが展開する「バルトロライトジャケット」。このアイコニックな製品が環境への影響を測定し、持続可能な未来に向けた取り組みの一環として、カーボンフットプリント(CFP)が算定されました。この発表は、株式会社ゴールドウインが環境省のモデル事業に参加する中で実施されたもので、製品の全ライフサイクルにおける温室効果ガスの排出量が明らかになりました。
バルトロライトジャケットのCFP結果
「バルトロライトジャケット」のカーボンフットプリントは、総計で31.8kg-CO2eという数字が算定されました。これは、製品が市場に出るまでの一連のプロセス全体において、温室効果ガスがどれほど排出されるかを示すものです。算定は2024年秋冬の製品を対象に行われ、ボストン コンサルティング グループの専門的な支援を受けたものです。この数値を通じて、企業の環境配慮の意識が浮かび上がります。
環境負荷の改善に向けた具体策
特に注目すべきは、今回の算定結果から、原材料調達段階での排出量が大きいことが判明した点です。このため、ゴールドウインは今後、サプライヤーとの連携を強化し、原材料の排出を削減するための施策を進める方針です。また、リペアサービスや衣類のリサイクルプログラムの促進により、製品廃棄時の排出量も削減していく考えです。このように、環境負荷の削減に向けた多角的なアプローチを取ることで、持続可能な社会の実現を目指しています。
PLAY EARTH 2030の理念
ゴールドウインは、長期ビジョン「PLAY EARTH 2030」に基づき、環境への持続可能性を確保するための取り組みを推進しています。「グリーンデザインの推進」「脱炭素社会の実現」「循環型社会の実現」「生物多様性の保全と回復」といった目標を掲げ、活動しています。製品の原材料から廃棄までのライフサイクル全体を通じて温室効果ガス排出量を算定することで、環境負荷の高い箇所を特定し、具体的な改善策に結びつけていくことが重要です。
未来への展望
「バルトロライトジャケット」のCFP算定をきっかけに、今後は他のブランドや製品においても同様の取り組みを拡大していく予定です。環境に配慮した製品の開発は、単に受け入れられるべきニーズ以上の価値を持ちます。消費者も環境を意識した選択をすることで、企業の努力を後押しし、市場全体の意識を変える力を持っています。ゴールドウインは、これからも持続可能な社会の実現に向けて歩み続けます。
詳細情報は
こちらからご覧いただけます。また、「バルトロライトジャケット」のカーボンフットプリント算定報告書については
こちらを参照してください。