サステナブルな湘南国際マラソン、富士山と海を背に約23000人が駆け抜けた!
2025年12月7日、湘南地域の美しい海岸を舞台に「第20回湘南国際マラソン」が開催されました。約23,000人のランナーが集まり、環境に配慮した新たなマラソンの形が示されました。大会は「マイカップ・マイボトルマラソン」として、使い捨てカップやペットボトルを全て廃止。参加者たちは自分だけのカップやボトルを持参し、持続可能なマラソンをサポートしました。これにより、ゴミの排出量が大幅に減少し、湘南からの“サステナブルな大会づくり”がさらに進化を遂げたのです。
大会の開催から4年目を迎えた今年、特に注目されたのは「クリーンスタートプラン」。スタート前の防寒ウェアを回収・返却するこのプログラムは、昨年の約700名から約3,000名の参加者に増加しました。これにより、廃棄物を出さない“サステナブルなスタート”が確立されたことに、多くのランナーが賛同しました。
富士山と海に見守られた特別な一日
早朝の湘南海岸には、富士山がそびえ立ち、きらめく相模湾が広がっています。ランナーたちは美しい景色を楽しみつつ、スタート地点へと向かいました。フラットで心地よいコースは、チャンスを生かす絶好の舞台を提供します。沿道には江の島が見え、参加者たちを見守るように静かな波の音が聞こえます。大会の環境配慮が徹底されており、ごみひとつない整備された道は、ランナーたちに安らぎを与えていました。さらに、沿道の応援や晴れた空が、エネルギーを与えてくれます。
ゴールに辿り着いた選手たちの表情には達成感以上の喜びが満ち溢れ、それは自然の美しさと一体になった瞬間の証しでした。
河野太郎名誉会長からのエール
スタート地点では、河野太郎大会名誉会長がスターターとしてランナーたちにエールを送りました。「この20回記念の湘南国際マラソンを楽しんでください」という温かな言葉がランナーたちへ届き、全てのランナーがその期待を胸にスタートを切りました。
大会アンバサダーがランナーを牽引
今年の大会アンバサダーであるウルトラランナー「みゃこ」さんは、フルマラソンのペースメーカーとしてランナーを支えました。4時間切りを目指す多くの選手たちを励ましながら、見事なペースメイクが行われ、自然と大きな集団が彼女の後に続きました。そのサポートによって、多くのランナーが目標を達成するための道筋を見つけることができました。
参加ゲストには「森川千明さん」が急遽参加し、10kmオープン部門で躍動。競争というよりも、ランナーとの交流を重視したその走りは、会場全体にあたたかな雰囲気をもたらしました。
歴代記録を塗り替えた女子選手
頻繁に注目されるフルマラソン女子部門では、高野温菜選手が圧巻の2時間41分01秒を記録し、従来の歴代記録を3分更新しました。男子部門でも、滑和也選手が安定した走りでフィニッシュし、2時間25分09秒を記録しました。
タスマニアとの交流
湘南国際マラソンは、持続可能な社会を目指す「ローンセストン ランニング フェスティバル」との連携を維持し、国境を越えた交流を実現しました。今年はオーストラリアから招かれたGretchen Creighton選手が10km女子高校生部門で優勝し、国別を超えたつながりが生まれています。
陸と水の共演
午前9時、マラソンの号砲と同時に「Shonan Marine Race」がスタートし、選手たちが相模川へ漕ぎ出しました。陸と水、それぞれの舞台で選手たちは互いに応援し合い、湘南ならではのダイナミックな光景が広がりました。
次回の開催について
「第21回湘南国際マラソン」は、2026年12月6日(日)に開催予定です。今後とも、ランナーの夢が広がる大会として、この伝統は続いていくことでしょう。