心臓弁膜症とその危険性
心臓弁膜症は、血液の流れを制御する役割を持つ心臓の弁が正しく機能しなくなる病気です。この疾患は年々注目を集めており、特に高齢者はそのリスクが高いとされています。8月10日朝7時から放送される『健康カプセル!ゲンキの時間』では、心臓弁膜症について徹底的に取り上げます。
心臓弁膜症の基礎知識
心臓には左心房と右心房、さらに左心室と右心室があります。そして、その間には血流をスムーズに管理するための弁が存在しています。弁がきちんと閉じない、または開かない場合、血流が滞ってしまい、心臓の機能が衰えていくことになります。
65歳以上には特に注意が必要
高齢者の場合、約10人に1人が心臓弁膜症のリスクを抱えていると言われており、対策が欠かせません。また、この病気は自覚症状が少ないため、気づかないうちに進行していくことが問題です。特に驚くべき点は、健康診断で発見されることが多いという事実です。症状がなくても、異常を早期発見することが重要です。
虫歯が関係することも!?
さらに興味深いのは、「感染性心内膜炎」という疾患の存在です。これは、歯の健康が心臓に直接影響を与えることを示唆しています。虫歯や歯周病からの感染が心臓弁に炎症を引き起こし、弁膜症を引き起こすことがあるため、口腔衛生にも気を配る必要があります。
現役世代も要警戒
心臓弁膜症は高齢者だけの病気ではありません。特に若い世代でも、「僧帽弁閉鎖不全症」はその一例です。
疲れを“年齢”のせいにしないで
この疾患は、心臓の僧帽弁が正しく閉じないことで、心臓に負担をかける病気です。健康診断でも約8割の確率で発見されることがありながら、多くの人が「歳のせいだから」と軽視してしまいがちです。しかし、現役世代でも心臓に良くない習慣を見直す必要があります。これには、過度なストレスや運動不足、偏った食生活などが影響します。
僧帽弁閉鎖不全症の治療法
治療法は、軽度の場合は経過観察ですが、症状が重い場合は手術が必要になることがあります。手術は安全性が高まっており、さまざまな選択肢が存在します。
突然死の危険性
また、心臓弁膜症には関連する疾患として「大動脈弁狭窄症」があります。この疾患も非常に危険で、治療法は「機械弁」と「生体弁」の2つの選択肢が存在します。これらの弁にもそれぞれメリットとデメリットがあるため、患者の状態に応じた選択が必要です。
まとめ
今回の放送では、心臓弁膜症の真実に迫るとともに、最新の手術現場もお届けします。生きる上で非常に重要な心臓の健康を守るために、ぜひ一度は目を通していただきたい内容です。健康について見直す絶好の機会となることでしょう。