REVISIOとビデオリサーチの業務提携
2025年6月20日、REVISIO株式会社と株式会社ビデオリサーチが資本業務提携契約を締結しました。これは両社の独自データを組み合わせ、広告やコンテンツの価値をさらに高めるための戦略的な一手です。この提携により、より効果的なデータソリューションを提供し、広告主やメディア企業にとってのメリットを提供することを目指します。
資本業務提携の背景
REVISIOは、特許技術を用いた人体認識センサーによって視聴者の視聴態度を計測しており、そのデータは「アテンションデータ」として知られています。このデータは、視聴者の視線がテレビにどれだけ集中しているかを1秒単位で把握することができ、広告やコンテンツの効果を測定する上で重要な指標として注目されています。2015年の設立以来、REVISIOは250社以上のクライアントにサービスを提供しており、視聴データの取得においても先進的です。
最近ではコネクテッドTVのデータ取得を開始し、さまざまな視聴環境でのデータ解明に挑んでいます。また、最新のプロダクト「REVISIO One」を発表し、企業がテレビ広告のROIを最大化するためのサポートを行っています。
一方、ビデオリサーチは60年以上の歴史を持ち、視聴率やマーケティングデータの提供に特化した会社です。テレビ視聴率調査を行い、その結果に基づいて企業のマーケティング課題の解決を支援してきました。豊富なデータ提供経験を活かし、生活者のメディア接触の変化を正確に捉えることで、動画ビジネスの発展に寄与しています。
提携の目的と展望
REVISIOとビデオリサーチが提携することで、双方のデータが相互に補完されることとなります。これにより、広告やコンテンツの価値を示す新たなソリューションの研究と開発が進むことが期待されています。特に、視聴者のテレビ視聴に関する深い理解が進むことで、広告主やメディア企業はより効果的な施策を打つことができるようになるでしょう。
REVISIOのアドバイザーにはビデオリサーチの取締役上席執行役員である尾関光司氏が就任し、提携の実行力をさらに強化します。
この業務提携は、テレビメディアの変革を加速する新たな一歩であり、今後の日本の広告業界に与える影響は計り知れません。両社が協力することで生み出される新しいデータソリューションに対する期待は高まるばかりです。両社は、視聴者のニーズに応じた効果的な情報提供を行い、未来のテレビ広告のあり方を変えていくことでしょう。
企業概要
株式会社ビデオリサーチ
公式サイト
1962年に設立され、テレビ視聴率やメディアデータの提供を行っています。関東を中心に全国各地で調査を実施し、公正で信頼性の高いデータを基に企業のマーケティングをサポートしています。
REVISIO株式会社
公式サイト
2022年に社名を変更し、視聴態勢データの提供に特化したサービスを展開。家庭のテレビに設置した調査機器で、視聴態勢を毎秒取得し、視聴者の注視データを提供しています。関東エリア2,000世帯と関西エリア600世帯での視聴データを分析し、広告主やメディア企業に貢献しています。
この提携がもたらす新たな可能性に、業界の注目が集まります。