トヨタテクニカルディベロップメントの育児支援施策
愛知県豊田市に本社を構えるトヨタテクニカルディベロップメント株式会社は、近年の育児と仕事の両立に対する豊富な支援施策により注目を集めています。2022年には「育児と仕事の両得」宣言を行い、さらに2023年には「男性育休100%宣言」を発表しました。これにより、同社は従業員が育児により集中できる環境づくりを進めています。
100%取得率を達成した育児休業
同社の取り組みは、育児休業の取得率に顕著に表れています。2024年度のデータによると、男性26名、女性12名が育児休業を取得し、その全員が活用したことから、男女ともに取得率は100%に達しました。これに先立ち、2023年度は18名の男性と11名の女性が同様の成果を残しています。
育児休業を取得することは、従業員にとって大きなチャレンジである一方、同社が提供している多様な支援策は、復帰後の職場環境の整備にも力を入れています。育休復職プログラムでは、復職前後に職場上司や人事と面談し、スムーズな復職をサポートしているのです。
特別有給休暇の導入
さらに、トヨタテクニカルディベロップメントは、育児に使える特別有給休暇も設けています。「プレ子育てサポート休暇」は妊婦検診に利用可能で、旦那さんやパートナーへのサポートも重視しています。また、3歳以下の子どもを持つ従業員には「子育てサポート休暇」が最大10日間与えられ、子どもの看護などに利用することができます。
不妊治療支援策
不妊治療に対する支援も忘れていません。「ケア休暇」と呼ばれる特別有給休暇を導入し、全従業員に対してe-Learningを活用し、不妊治療に対する理解を促進しています。これらの取り組みは、従業員が仕事と育児、さらには不妊治療を両立しやすい環境づくりを目指している言えます。
社内での情報発信
同社は社内イントラネットにガイドブックを掲載し、育児支援策に関する正確な情報を従業員に提供することにも力を入れています。これにより、従業員が自分の育児や仕事に対する心構えを持ち、制度を効果的に活用できるようサポートしています。
「くるみんプラス」認定を受けて
これらの取り組みが評価され、2023年4月14日には厚生労働大臣から「くるみんプラス」の認定を受けました。「くるみん」とは、次世代育成支援対策推進法に基づく子育てサポート企業に与えられる認定で、この「くるみんプラス」は、不妊治療にも取り組む企業としての基準を満たした企業に対して与えられるものです。
多様な従業員が活躍できる環境へ
このように、トヨタテクニカルディベロップメントは、育児と仕事の両立を支援するための多岐にわたる施策を展開しており、「育児も仕事も楽しむ」ことを可能にする企業を目指しています。さらには、様々なライフステージにいる従業員がイキイキと働ける環境づくりを今後も推進していく予定です。これからも注目が集まる企業です。