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三洋貿易の新しいEV・PHEV用バッテリー診断機

三洋貿易株式会社は、1月22日から新たに「EverBlüe Drive」シリーズとして、EV・PHEVバッテリーの劣化を迅速に診断する機器を販売します。この新しいバッテリー診断機は、手頃な価格と簡単な操作性で注目されています。バッテリーは、EVの価値の大部分を占めるため、その劣化度合いを知ることが重要ですが、従来の診断機は使いづらく普及が進んでいませんでした。

中古EV不振の根本的な問題

中古EVの市場が停滞している大きな理由は、バッテリーの劣化度が不明であることです。バッテリーは、EVの価値の半分から3分の1を占めると言われていますが、中古車の査定ではその劣化具合がしっかりと測定されず、買取価格が低下してしまうのが現状です。これにより、バッテリーのリサイクルやリユースの機会が失われてしまい、特に高価な希少金属を含むバッテリー部品が海外に流出しています。国内でのサーキュラーエコノミーが確立されないままでは、2050年までに約8兆円に成長すると予測される市場が消失する恐れがあります。

バッテリー診断機の開発背景

三洋貿易は、米国のCaresoft Global社の販売代理店としての活動を通じて、自社で蓄積した膨大なデータを基にさまざまな自動車メーカーのベンチマークを支援してきました。その中で、日本におけるEVメンテナンスの課題を認識し、特に中古EVの国内取引が進まないことを憂慮しました。結果として、海外への流出が続く限り、バッテリーにかかる圧力は強まるばかりです。そこで、EV市場で先行する中国の成功事例を研究し、自社のデータを生かして、このバッテリー診断機を開発しました。

日本のEV普及率は今後増加すると予想されていますが、そのためには、バッテリーの健全性を手軽に測れる手段が必要です。三洋貿易はこの製品を通じて、バッテリーのエコサイクルを確立し、新たな価値を提供する貢献を目指しています。

新製品のお披露目会のお知らせ

製品は、2025年1月22日から24日に東京ビッグサイトで開催される「オートモーティブ ワールド2025」にて展示されます。この機会にぜひ当社のブース（E35-8）を訪れて製品体験をしてみてください。

高速バッテリー診断機の主な機能

1. スピーディーで使いやすい

• - 急速充電口（CHAdeMO）を使用し、わずか30秒で劣化度を推定。
• - 膨大な解析データに基づいた独自のアルゴリズムで測定を実施。
• - ハンディータイプで軽量、700g強の持ち運びやすさ。
• - 専門知識無くても利用可能で、データはアプリから管理できます。

2. 安全性

• - 充放電をしなくても測定可能で、バッテリーの取り外しも不要。
• - 急速充電設備を使用せず、家庭やメンテナンス工場で安全に利用可能。

3. 経済性

• - 他社製品と比較してリーズナブルで、診断は無制限。
• - EVメンテナンスや中古車査定の業務が効率化されることでコスト削減が期待されます。

このように、三洋貿易のバッテリー診断機は、環境にやさしい未来を築くための重要なツールとなるでしょう。

最後に

三洋貿易は、1947年設立以来、ファインケミカルやライフサイエンスなど多岐にわたる分野で、持続可能な製品やサービスを提供しています。企業理念「Quest for Next」に基づき、今後も社会に貢献し続けていく所存です。詳しい情報は、三洋貿易のウェブサイトをご覧ください。

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