映画制作の新手法
2025-10-08 15:41:53

日本初の事業投資型クラウドファンディングが映画制作で新たな挑戦

日本初の事業投資型クラウドファンディングが映画制作で新たな挑戦



ミュージックセキュリティーズ株式会社が展開する事業投資型クラウドファンディング「セキュリテ」で、映画『えんとつ町のプペル 約束の時計台ファンド』が特筆すべき成果を上げました。2023年10月7日に募集を開始し、翌8日の午後3時には、なんと3.6億円という金額を調達。この金額は日本国内の事業投資型クラウドファンディングにおいて過去最高の調達額を更新しました。

本ファンドは、株式会社CHIMNEY TOWNが制作を手掛けるアニメーション映画『えんとつ町のプペル ~約束の時計台~』の製作、宣伝、公開に必要な資金を募集するためのものです。出資者には、映画の売上に応じた利益分配が行われます。

映画『えんとつ町のプペル』は、前作が196万人を超える観客を動員し、興行収入は27億円を記録。前作の成功によって築き上げられたファンコミュニティは、映画制作において強力な資産となっており、今作もその影響を受ける形で10年間の事業計画が立てられています。

今後、2026年3月26日までの間に最大4億8000万円の募集が行われ、目標額が達成され次第、募集は締切られます。出資は一口50,000円から可能で、内訳として出資金は48,000円、取扱手数料が2,000円です。また、出資者にはデジタル出資証明書が送られるほか、100口以上の出資をした方には西野亮廣と共に映画を観る権利、さらに200口以上の出資者には特別な出資証明書(ポスタータイプ)が送付される特典も用意されています。

事業の特徴と制作に対する想い


映画のテーマは『待つ』という普遍的なコンセプトに基づいており、遠く離れた存在の「帰還」を信じる希望を描いています。前作で培った認知度を活かし、作品の公開以外にも、配信や書籍、グッズ、イベント等の二次展開も視野に入れています。

西野亮廣代表は、「現代のお客さんが求めているのは役割であり、ただ受け取る存在ではなく、共に作品を作りたいという強い欲求がある」と言います。このような考えから、クラウドファンディングを利用し、「映画の作り手」としての名分を持つ機会を提供することが意図されています。これにより、全国各地の人々が自分の作品として映画に関わることができる未来を目指しています。

また、長期的には「お金はないけれど想いはある」というクリエイターたちに対し、事業投資型クラウドファンディング手法が一つの選択肢となり得ることを期待しています。映画『えんとつ町のプペル ~約束の時計台~』がその未来の扉を開くことができればと、強い決意を持って取り組んでいるのです。

まとめ


このような新しいスタイルのクラウドファンディングは、単なる資金調達にとどまることなく、観客と作品がより密接に結びつく機会を提供します。全員が映画制作の一部となることで、映画が共有された体験となり、共感を生む場となることでしょう。

本ファンドの詳細や申し込みについては、ミュージックセキュリティーズの公式サイトや「セキュリテ」のページをご覧いただけます。多くの方々のご支援が、新たな映画の可能性を切り拓くことにつながるのです。


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