ダウン症スイマー村井海人選手が目黒区スポーツ表彰で栄誉を受ける

村井海人選手が目黒区スポーツ表彰を受賞

2025年1月27日、東京都目黒区にて、『令和6年度目黒区スポーツ表彰』が行われ、アスリート社員である村井海人選手が表彰されました。村井選手はダウン症のお持ちで、パラ水泳の分野で数々の輝かしい実績を持つ選手です。

表彰の理由は、第11回世界ダウン症水泳・アーティスティック選手権大会での優秀な成績、特に男子50m背泳ぎでの3位入賞です。村井選手は、生まれ育った地元である目黒区での受賞を非常に光栄に感じています。

村井選手の挑戦と功績

村井選手は、ダウン症スポーツの認知度が低い現状を知っており、自らの成功を通じてその認知を広げたいという強い思いを抱いています。「世界でメダルを獲得する」という目標に向けて、13年もの間、さまざまな障害を乗り越えながら練習を続けてきました。

彼の努力は一朝一夕に実を結ぶものではなく、少しずつ成績を重ねていくことで、他のダウン症スイマーにも希望を与えてきました。過去には、アジア記録をいくつも樹立し、数々の大会で優勝を果たしています。特に、2018年には東京都障害者スポーツ大会の水泳競技知的部門で50m・100m背泳ぎの両方で優勝を果たしました。

また、カナダで開催された第9回世界ダウン症水泳選手権では、3種目でアジアレコードを叩き出し、彼の名は広く知れ渡りました。西方雄作代表のもと、ビーズインターナショナル所属の村井選手は、企業の支援を受けながら特訓を続け、他国の選手と肩を並べる存在に成長しました。

これからの夢

村井選手は「ダウン症のスポーツ選手がもっと認められる社会を作りたい」と語っています。また、いつかはパラリンピックという最高の舞台に立ち、皆に夢を与えたいとの強い願望を持っています。

この表彰を受けて、村井選手は「頑張ってきて良かった。この道を選んでよかったと心から思います。」とコメントしました。さらに、これからも努力を惜しまず、ダウン症スポーツ選手たちの未来を切り拓くために邁進することを誓っています。