スズキと今治市の新たな防災協定
2025年8月5日、愛媛県今治市がスズキ株式会社およびその関連企業であるスズキ販売愛媛と、災害時における車両貸与に関する協定を締結しました。この取り組みは、地域の防災力を高めるための重要な一歩であり、大規模災害が増加する昨今、住民の安全を守るための新たな手段が加わりました。
災害時の車両無償貸与
この協定により、今治市はスズキ販売愛媛から災害時に軽商用車を無償で借り受けることが可能になりました。これによって、救援物資の輸送や避難所への物資提供が迅速かつ効率的に行えるようになります。最近では、台風や地震などの自然災害が頻発し、自治体の対応力が試されていますが、スズキとの連携はその解決策となるでしょう。
電気自動車の活用
この協定のもう一つの大きなポイントは、外部給電機能を持つ電気自動車の活用です。無償貸与される電気自動車を利用することで、停電が発生した場合にも避難所に電源を供給することができます。このように、物資の輸送だけでなく、電力供給の面でも大きな役割を果たすことが期待されています。
協定締結式の開催
2025年8月5日、今治市役所で協定締結式が行われ、スズキの日本営業本部西日本営業部長である佐野良成氏や、スズキ販売愛媛代表取締役社長の相原誠一氏、そして今治市長の徳永繁樹氏が出席しました。この式典では、地域社会全体での防災力の強化や、今後の連携の重要性が強調されました。
しなやかで強靭な今治市を目指して
今治市は、災害に強い「しなやかで強靭なまち」の実現に向けて、スズキや地域の企業との連携を強化していく方針です。政府が推奨する官民連携による防災体制の確立は、地域の人々が安心して暮らせる社会を築くための必要不可欠なステップです。今後、さらなる企業との連携を進め、災害に備えた強固な地域体制を整えていくことが期待されています。
地域ディフェンス力の向上を目指す今治市。これからも市民が安心して暮らせる環境を整えるため、官民一体での取り組みを推進していくことでしょう。確実に進化するこの取り組みは、今後の防災戦略の一つのモデルケースとなるかもしれません。