4Dイメージングレーダー「zPRIME」: 革新技術がもたらす新たな可能性
2025年8月25日、コーンズテクノロジー株式会社が、米国の先端レーダー技術を持つZadar Labs社と販売代理店契約を締結し、日本市場において4Dイメージングレーダー「zPRIME」の提供を開始しました。これにより、業界最高峰の技術が日本国内での活用を本格化させることとなります。
「zPRIME」の特長
「zPRIME」は、その名の通り、4次元情報を同時に取得できるレーダーです。具体的には、従来の「距離」「水平角」「速度」に加えて「高さ(垂直角)」を加えたデータを提供し、より緻密な環境認識を可能にします。この革新技術により、以下の特長が実現されています。
1. 速度を含む多次元的な状況認識
位置情報だけでなく、速度情報も同時に取得することで、より高精度な危険予測が可能になります。これにより、安全性が一層向上します。
2. 高解像度・長距離検知
最大で1,000メートル先の対象物を高精度に検知可能であり、250メートル離れた人物も識別できます。この能力は、広範囲での安全確保と精密なナビゲーションにおいて大きな利点となります。
3. 全天候対応
霧や塵、雪、豪雨など、光学センサやLiDARが苦手とする悪天候下でも安定した性能を維持します。これにより、稼働環境の選択肢が大きく広がります。
4. 高密度点群出力
非常に高密度で正確な点群データを生成し、周囲環境の詳細な把握を実現します。これにより、ユーザーはより的確な情報に基づいた判断が可能になります。
5. 高い搭載の柔軟性
ミリ波レーダーとしての特性により、特殊なハウジングなしで運用でき、泥や水分の影響を受けにくい設計をしています。これにより、様々な過酷な環境下でも優れた性能を提供します。
「zPRIME」の活用分野
この最新技術は、以下のような多岐にわたる分野での応用が期待されています。
自動運転・ロボティクス
自律走行ロボットや無人搬送車、さらには自動運転車において、既存のカメラやLiDARセンサとの組み合わせにより、システムの冗長性を高めることが可能です。
農業・建設車両
粉塵や泥、水しぶきなどがある過酷な環境でも安定した動作が期待できるため、農業や建設・産業車両の運用に最適です。
セキュリティ・監視
広範囲をカバーできるため、悪天候下でも人や車両の動きを正確に捉えることができる特性を活かし、セキュリティや監視システムの信頼性が向上します。
特殊環境での応用
照明や視界が限られる過酷な環境下、例えば鉱山でのマッピングや安全管理においても、その効果を発揮します。
まとめ
「zPRIME」は、コーンズテクノロジーが展開することで、日本市場におけるレーダー技術の新時代を切り開く存在となるでしょう。その多彩な機能と柔軟な応用性を駆使し、様々な分野での技術革新を加速させることが期待されています。詳細な製品情報やデモのご要望については、
コーンズテクノロジーの公式ウェブサイトをご覧ください。