地域愛を育むアプリ
2025-11-22 10:02:16

上五島高校の学生と協力した観光ガイドアプリ制作プロジェクト

地域愛醸成に向けた新たな試み



この夏、長崎県新上五島町で上五島高校の生徒たちが手がけたオリジナル観光ガイドアプリの制作が話題になっています。このプロジェクトは、トヨタ・コニック・プロ株式会社が主導し、地域の未来を見据えた観光振興を目指したものです。これにより学生たちは地域資源を再発見し、観光の輪を広げる役割を果たしています。

CONIQ AI GUIDEとは



新しく開発されたアプリ「CONIQ AI GUIDE」は、利用者がノーコードで自身の観光ガイドを作成できるプラットフォームです。位置情報と連動し、音声ガイドを簡単に作成できるこのシステムは、観光スポットのキーワードを入力するだけで、その場所に応じた音声ガイドを自動生成します。

これに加え、ガイドの内容や音声をカスタマイズする機能が充実。具体的には、方言やスピード、声色の選択が可能で、地域の特色を反映させたオリジナルな体験を提供します。特に新上五島町の魅力を、地域の人々自身が発信する力を引き出すこの仕組みは、地域振興の新たなモデルと言えるでしょう。

学生たちの学びと成長



このプロジェクトの中心にいるのは、上五島高校の2年生たちです。彼らは地域の魅力を伝えるためワークショップを通じてアイデアを出し合い、自らの思い出を基にしながら観光ガイドの内容を構築していきました。地域の課題、例えば人口減少や観光資源の不足と向き合い、どうすれば観光客の心を掴むことができるのか、真剣に議論を交わしました。

特に注目すべきは、地域に隠れた魅力を再発見する過程です。学生たちは観光地として知られていない場所や地元の人しか知らない景色を言葉にし、その思い出を観光資源に変える作業に楽しさを見出していました。「自分の思い出が観光の魅力になる」と気づく瞬間は、チーム全体にとって貴重な経験でした。

実証実験と地域との連携



完成した観光ガイドアプリは、トヨタ・コニック・プロが提供するデマンド交通システム「トヨタ コニック ライド」を活用し、地域内でのアクセス向上に寄与する予定です。この実証実験は11月末まで継続され、学生たちが制作したコンテンツは車両内放送として実際に利用される予定です。

この取り組みは、交通の空白地域における新たな観光モデルを模索する意義も持っています。人手不足や高齢化が進む地方において、持続可能な観光地づくりは避けては通れないテーマです。今回のプロジェクトを通じて、地域と学生、企業がタッグを組むことで、未来への道筋が見えてきました。

未来への展望



トヨタ・コニック・プロは、モビリティサービス分野での取り組みを通じて、持続可能社会に向けた挑戦を続けます。地域の特性を活かした観光ガイドアプリ開発は、今後の観光業界での展開に期待が高まります。まさに地域一体で未来の観光を考える拠点として、上五島町は注目に値します。地方からの発信が、全国に広がることを願っています。


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