歴史的瞬間:ロジャー・マリスのユニフォームが158万ドル超で落札
2023年2月22日から23日にかけて、ヘリテージ・オークションズで行われた「冬季プラチナナイト・スポーツ・カタログ・オークション」において、ロジャー・マリスが伝説の61本塁打シーズン中に着用したニューヨーク・ヤンキースのユニフォームが、驚異の158万600ドル(約2億3800万円)で落札されました。このユニフォームはマリスに関連するアイテムの中で史上最高の落札額となり、オークションに参加した2,600人以上の入札者たちからの注目を集めました。
オークションのハイライト
今回のオークションでは、ロジャー・マリスが1961年にベーブ・ルースの記録を更新した試合で実際に着用されたこのユニフォームが目玉となりました。フォトマッチによる真贋鑑定も行われたこの品は、長らくヤンキー・スタジアムの博物館に展示されており、球史に残る重要な瞬間を証明するアイテムとして評価されています。スポーツオークション部門のディレクター、クリス・アイビー氏は、「ロジャー・マリスのユニフォームは、かつては破られないと考えられていた記録を打ち破った歴史的瞬間の象徴です」とコメントしました。
さらに、オークションでは他にも注目のアイテムが多数出品されました。その一つが、1968年メキシコシティーオリンピックでのジョン・カーロス選手による抗議の瞬間を象徴するアメリカ代表のトラックジャケット。こちらは50万200ドル(約7,550万円)で落札されました。アイビー氏は「ジョン・カーロスのジャケットは公民権運動の重要な何かを示すもの」と評価。
スポーツの記録を塗り替えたアイテムたち
このオークションでは、スポーツ史における数々の偉業を記念したアイテムが次々と高額で落札されました。ニューヨーク・ジャイアンツのプラキシコ・バレスが獲得したスーパーボウル優勝リングは、28万600ドル(約4,234万円)で落札され、NFL史上初の19勝0敗のシーズンを達成した功績を物語るものとなりました。
トレーディングカードのブームも収集家の注目を集めています。PSA Mint 9に評価されたロベルト・クレメンテの1955年Toppsルーキーカードは100万6,500ドル(約1億5,172万円)で落札され、さらにSGC Good 2に評価されたジョー・ジャクソンの1910年のカードも37万8,200ドル(約5,709万円)という高額がつきました。
投手としての実力と打者としての能力を兼ね備えた大谷翔平のカードも、22万5,700ドル(約3,405万円)で落札され、シーズン50号ホームランの瞬間を捉えた稀少なアイテムとして輝いています。世界で1枚しか存在しない対と思われるこのカードは、今後ますますの価値が期待される品となるでしょう。
まとめ
ヘリテージ・オークションズのこの冬季オークションでは、スポーツと歴史が交悠する瞬間を体験することができました。史上最高額で落札されたロジャー・マリスのユニフォームは、記録と思い出が織り交ぜられた貴重なアイテムとして、今後も語り継がれていくことでしょう。次回のオークションも見逃せません!
【ヘリテージ・オークションズ(Heritage Auctions)について】
アメリカ最大の収集品オークションハウスであるヘリテージ・オークションズは、全国および国際的に展開しており、豊富な商品数とオンライン入札の利便性により、非常に注目されています。2024年には東京オフィスを開設予定で、日本国内でもオークション参加や査定などのサポートが提供される予定です。