JCOM、海外FAST向けチャンネル運用サービスの提供開始
JCOM株式会社(通称:J:COM)は、2025年9月から海外向けのFAST(Free Ad-supported Streaming Television)チャンネル運用サービスを始めることを発表しました。このサービスの第一弾として、J:COMグループによるゴルフ専門チャンネル「ゴルフネットワーク」の内容が、アメリカのスポーツ専門FASTプラットフォーム「Free Live Sports」と「UMAXX」にて配信されます。
FASTとは何か?
FASTは、広告付きで無料で視聴できるストリーミングテレビサービスのことです。特にスマートTVを通じた利用が増え、アメリカやアジアなどで急成長が見込まれています。このサービスでは、リアルタイムで番組を視聴しつつ、地上波テレビ同様に広告が挿入される仕組みもあり、視聴者はコストをほぼかけずに楽しむことができます。
海外市場参入の背景
J:COMのこの新たな取組は、成長が期待される海外市場に目を向けるもので、これまでのチャンネル運営の知見を活かして、さらなる市場開拓を狙っています。日本の文化を発信するために、自社のコンテンツだけでなく、国内のIPホルダーとの連携も進め、新たな価値を創造する意向を示しています。
チャンネル運用の効率化
新たなFAST向けチャンネル運用サービスにおいては、生成AIを活用することで、翻訳や吹替えの時間短縮と効率化が図られています。また、クラウド対応のプレイアウトシステムを導入し、配信管理体制をより柔軟に整えています。このことにより、運営コストの削減とともに、柔軟性が向上し、円滑な運営が期待されています。
戦略的なグローバル展開
J:COMでは、コンテンツのジャンルや対象地域、各プラットフォームの特性に応じて、提携企業やシステムを多様に組み合わせる戦略を展開しています。この柔軟な運用体制により、多様なFASTプラットフォームへの配信を積極的にスピードアップし、持続可能な成長を目指しています。
今後の展望
今後は、さらに拡大する海外FAST市場に合わせた視聴者ニーズに応じて、日本の優れたコンテンツをより多面的に展開していく考えです。J:COMは日本のコンテンツホルダーと連携し、海外市場への架け橋として、日本文化の魅力をより多くの視聴者に届けていくでしょう。これにより、J:COMのブランドは国外でも浸透していくことでしょう。これからの動向に注目です。