バングラデシュの新しい未来を築くための連携
2025年8月、バングラデシュの社会福祉団体であるSports for Hope and Independence(SHI)と、一般社団法人S.C.P. Japanが画期的な基本合意書(MoU)を締結しました。この取り組みは、アジア地域での「スポーツを通じた開発」の理念を基盤に、社会課題をスポーツの力で解決し、より包括的な社会を形成することを目的としています。
提携の背景と目的
両団体の協力は、まず「スポーツを通じた開発」として、多様な社会問題への取り組みを強化する重要な一歩です。この協定により、SHIの知識や経験、S.C.P. Japanの様々なリソースが相互に活用されます。特に注目されるのは、女の子や障がいを持つ子どもたちがスポーツへ参加しやすい環境の提供であり、指導者育成にも力を入れる計画です。
連携の具体的な取り組み
この協定は、以下のポイントに基づいた連携を強化していきます。
1.
人権とインクルーシブ社会の推進: スポーツを通じて誰もが参加しやすい環境を整え、特に弱い立場にある若者の声を大事にします。
2.
Safe Sportの推進: 安全なスポーツ環境を確保するための施策を共同で進めていきます。
3.
知識と経験の共有: 両団体の成功事例や学びを積極的に共有し、普及を図ります。
Sports for Hope and Independence(SHI)とは
SHIは、バングラデシュに拠点を置く社会福祉団体で、スポーツを活用して若者の成長と地域社会の活性化を目指しています。特に農村地域に住む不利な環境の子どもたちにスポーツトレーニングとライフスキル教育のプログラムを提供し、彼らが持つ潜在能力を引き出しています。2024年までに、SHIは訓練を受けた地元コーチを通じて、1,500人以上の若者に影響を与えることを目指しています。
コメントと期待
S.C.P. Japanの代表理事、井上由惟子氏は「この協定を通して、様々な社会的課題に多角的に取り組むことができると感じています」と語り、SHIのPappu Lal Modak氏も「アスリートやコーチに直接的な影響を与える機会を得られることを嬉しく思っています」と強調します。このように、両団体は互いの視点を融合させることで、更なる社会変革を期待しています。
結論
スポーツは単なる競技だけではなく、重要な社会的資源でもあります。この新たな協力の形を通じて、将来的にはもっと多くの人々がスポーツを通じて自分らしい生き方を築けることを目指し、両団体は前進を続けていくことでしょう。皆さんもこの活動に注目し、応援していただければと思います。