ヒョンデ、2025年度全日本EV-GPを支援
Hyundai Mobility Japan株式会社(以下、ヒョンデ)は、2025年度の「全日本電気自動車グランプリシリーズ(EV-GP)」に大会スポンサーとして参加することを発表しました。この契約は、国内で唯一のEV専門レースシリーズを通じて、電気自動車市場のさらなる成長とモータースポーツの発展を目指すものです。
EV-GPは、2010年に始まり、地球温暖化防止と電気自動車産業の発展を促進することを目的としたレースシリーズであり、今年で16シーズン目を迎えます。2025年のイベントでは、日本各地のサーキットで全7戦の大会が開催予定で、ヒョンデのオーナーたちが「IONIQ 5」で参戦する姿が期待されています。
2024年には、ヒョンデのハイパフォーマンスEV「IONIQ 5 N」が初めて出場する予定ですが、すでに2024年度の第5戦では、この車両がクラス優勝と総合優勝のダブルタイトルを獲得しました。この快挙は、EVモータースポーツにおいてヒョンデが果たす役割がいかに重要であるかを示しています。
ヒョンデが今回のスポンサー契約を結んだ背景には、JEVRA(日本電気自動車レース協会)が掲げる「環境に優しいEVレース」への共感があります。さらに、同社は「Hyundai N賞」を設立し、各レースの上位入賞者やシーズンチャンピオンに賞金を贈ることで、選手たちの挑戦を後押しし、より多くのファンにEVモータースポーツの魅力をアピールすることを目指しています。
Hyundai N賞の賞金は、各レースにおいて1位が10万円、2位が5万円、3位が3万円、そしてシーズンチャンピオンには50万円が授与されます。この取り組みを通じて、選手たちの競争心を刺激し、EVモータースポーツに対する関心を高めていくことでしょう。
JEVRA理事長の関谷正徳氏は、「ヒョンデによる大会スポンサーとしてのサポートは大変心強いものです。昨シーズンの第5戦では、納車されたばかりのIONIQ 5 Nがデビューを飾り、多くの方々に感動を与えました。今後もヒョンデや他のモデルが互いに切磋琢磨し、グランプリシリーズを盛り上げてくれることを期待しています」とコメントしています。
2025年度のグランプリシリーズは、次のような日程で開催される予定です。
- - 第1戦:3月29日(土)千葉県/袖ヶ浦フォレストレースウェイ(55km)
- - 第2戦:4月27日(日)茨城県/筑波サーキット(55km)
- - 第3戦:5月31日(土)岡山県/岡山国際サーキット(55km)
- - 第4戦:6月28日(土)千葉県/袖ヶ浦フォレストレースウェイ(55km)
- - 第5戦:7月27日(日)栃木県/モビリティリゾートもてぎ(55km)
- - 第6戦:8月30日(土)静岡県/富士スピードウェイ(55km)
- - 第7戦:10月19日(日)茨城県/筑波サーキット(60km)
また、クラス区分は以下の通りです。
- - EV-1クラス:モーター出力400kW以上
- - EV-2クラス:モーター出力250kW以上400kW未満
- - EV-3クラス:モーター出力150kW以上250kW未満
- - EV-4クラス:モーター出力150kW未満
- - EV-Cクラス:コンバート車両、モーター出力自由
- - EV-Sクラス:SUV車両、モーター出力400kW未満
- - EV-Pクラス:モーター出力自由
- - EV-Fクラス:燃料電池車両(FCV)
- - EV-Rクラス:エンジンで発電するレンジエクステンダー
ヒョンデは1967年の設立以来、世界中でモビリティに関する課題に挑み続けており、持続可能な未来に向けた取り組みを進めています。同社は、革新的なモビリティソリューションを提供し、スマートなモビリティ社会の実現を目指しています。今後のEV-GPを通じて、さらなる成長と注目を集めることが期待されます。