『消滅世界』受賞
2026-04-20 12:20:41

村田沙耶香『消滅世界』がローカス賞翻訳部門のファイナリストに

村田沙耶香の著作『消滅世界』が、アメリカの名誉あるSF・ファンタジー文学賞、ローカス賞の翻訳部門に選ばれました。この作品の英訳版である『Vanishing World』は、翻訳者竹森ジニーによってGrove Pressから刊行されています。

ローカス賞は1971年に創設され、ミステリー、ファンタジー、SFの各作品を称えるために設立されたアメリカの権威ある文学賞です。同賞では読者の投票に基づいて選ばれた作品が各部門で評価されています。2026年現在、ローカス賞は17のカテゴリーで受賞作品を選考しており、翻訳部門は2026年から新設されたばかりのカテゴリーです。

これまで日本人作家としてこの賞にノミネートされた例は少なく、村田沙耶香の『消滅世界』が選出されたことは特に注目すべきニュースです。仮に村田が受賞すれば、この翻訳部門の第一回受賞者となり、日本人作家としては初めて単著での受賞が成し遂げられることになります。

『消滅世界』は、2015年の文藝への掲載を経て、同年12月には単行本として出版されました。そして2018年に文庫化され、現在までにその累計部数は15万部を超えています。この作品は、人工授精によって子供を産むことが常識とされる未来の世界を描写しています。愛やセックスがタブー視され、それによって家族という概念までもが消えていく様を描いており、この衝撃的なテーマが刊行以来、多くの読者の心をつかんで離しません。

さらに、映画化もされており、川村誠監督による『消滅世界』が2025年11月に劇場公開され、2026年4月22日からはデジタル配信も開始されます。映画もアマゾンプライムビデオやU-NEXTで視聴可能となっており、原作を愛するファンにとっては待望の映像作品です。

著者の村田沙耶香は、2003年に「授乳」で群像新人文学賞を受賞しデビュー。ここから数々の受賞歴を重ね、特に『コンビニ人間』は44の国と地域で翻訳され、全世界で250万部以上の売上を記録しています。村田の作品は独自の視点から人間の生き様を鋭く描写しており、国際的にも高く評価されています。

本書『消滅世界』は、文庫版として河出書房新社から販売されています。日本語版はすでに発売されており、電子書籍版も各ストアで入手可能です。もし、現代の社会や未来への恐れを抱いている方であれば、この作品は思考を刺激する一冊となることでしょう。今後のローカス賞での結果にも目が離せません。


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