Nao’ymtの新たな挑戦『皆既』
音楽家Nao’ymtが展開する「矢的直明2025」と名づけられた25周年記念プロジェクトは、1月1日にリリースされた「End of the World」が“終わり”のテーマでスタートし、平和、愛、悲しみ、四季を通じた“命への賛歌”といったストーリーを積み重ねてきました。そのプロジェクトの集大成にあたる第11弾『皆既』は、11月1日に配信され、特筆すべきは三浦大知とのデュエットです。
約17年前、Nao’ymtと三浦大知は「Inside Your Head」で初めて出会い、以降、多くの楽曲を共に生み出してきました。その中でも特に相互の才能を存分に引き出した『球体』という作品は、他では味わえない深い歴史を持っています。今回の『皆既』では、ふたりの独自の音楽的な親和性が新たな形で結実しました。
音の構成とダイナミクス
『皆既』のトラックは、BPM64に設定され、低速のうねりが印象的です。静謐なヴァースから一気に開放感を感じるサビへのダイナミクスが特徴で、ハイブリッドなドラムは心臓の鼓動を刻み、ストリングスが音のスケール感を広げ、特に歪んだカッティングギターがもたらす緊張感が耳を惹きます。ファースト・ヴァースはNaoが歌い、セカンド・ヴァースは三浦が受け持つ形で進行し、サビに入るとふたりの声が華麗に重なり合い、その瞬間、影に差し込む光がいっそう濃厚になります。ブリッジからのアドリブでの掛け合いは、聴く人の魂を揺らします。
意義あるタイトル「皆既」
曲のタイトル「皆既」は、英語で