フレスコボール、環境理念をスポーツで共有する新たな研究が発表
最近、一般社団法人日本フレスコボール協会(JFBA)の代表理事窪島剣璽氏は、東洋大学大学院の井上慎也氏によるフレスコボールの研究が『Asian Association for Sport Management 国際学会』で発表されたことを明らかにしました。この発表は、日本国内でフレスコボールに関する学術研究が行われるのは初めての試みで、大きな注目を集めています。
井上氏は自身が選手としても活躍しており、『JBG®F千葉フレスコボールジャパンオープン2022』では男子の部で6位に入賞した経歴を持ちます。まさに選手視点からの研究が行われたといえるでしょう。
研究発表の概要
この研究は2024年11月から12月にかけて実施され、全国のフレスコボール競技者88名からの回答を得ています。調査では、JFBAが掲げる環境保全の理念を「知っている人」と「知らない人」に分けて分析。その結果、以下のようなポイントが浮かび上がりました。
- - 環境理念を認識している競技者は、環境問題に対する関心が高く、フレスコボールへの愛着も強い。
- - このグループは、競技について周囲にポジティブな口コミを広めやすい傾向があります。
- - 環境理念を知っている競技者は、環境への意識や仲間意識、競技への愛着が相互に関連しあい、実際に「ごみを減らす」や「自然を傷つけない」といった具体的な行動を取ることが確認されました。
一方、理念を知らない競技者の中には、環境への関心はあっても、スポーツへの愛着や仲間意識が十分に活用されていない傾向が見られました。この知識の差は、競技者の行動にも大きく影響を与えていることが理解できます。
スポーツ団体が果たす役割
この研究の結果は、スポーツ団体が環境への理念を掲げるだけでなく、それを分かりやすく選手たちに伝えることの重要性を示しています。選手自身がその理念を理解し行動することが、競技全体の意識変革につながるのです。
フレスコボールは自然と密接に関連したアウトドアスポーツであるため、環境保全の価値を体験し、それを広める絶好の機会を提供します。日本フレスコボール協会は、今後も競技の普及と共に、環境と共生する新しいスポーツ文化の発信に努めていくことが期待されます。
フレスコボールとは?
フレスコボールは、ブラジルのリオデジャネイロで生まれたビーチスポーツです。1945年に考案されて以来、現在では世界中で楽しまれています。この競技の特徴は、選手たちが競い合うのではなく、協力してラリーを続けるという点にあります。競技は5分間行われ、7メートルの距離を保ちながらプレイされます。共にラリーを楽しむ姿勢から、「思いやりのスポーツ」とも称されています。
現在、JFBAは国際的なルール統一に向けて動いており、世界初となる国際組織『UAFI』の設立に向け基本合意をしたとのことです。国内には28の公認地域クラブと6つの公認学生団体が存在し、フレスコボールの普及に貢献しています。
フレスコボールの持つ可能性とその研究がもたらす新しい展望に、私たちも目が離せません。