「ポイポイバトラー」が注目の大賞を受賞
水鉄砲を用いた新しい形の楽しみ方として注目されている「ポイポイバトラー」が、最近、日経クロストレンドが主催する「マーケター・オブ・ザ・イヤー2025」の地方編大賞を受賞しました。この賞は、地域発の企業や団体がマーケティング力を駆使して新たな市場を開拓する取り組みを評価するものです。本スポーツが持つ「遊びを通じて笑顔の輪を広げる」という社会的意義が、多くの支持を集めた結果と言えるでしょう。
ポイポイバトラーとは?
ポイポイバトラーは、専用ゴーグルを装着し、金魚すくい用のポイを使って相手のポイを狙い撃ちする、注水を用いた対戦型スポーツです。この新しい競技は、運動経験や年齢を問わず楽しむことができ、安全性も高いため、誰でも気軽に参加できると人気を集めています。
2021年に堀商店が発売したこのスポーツは、現在、一般社団法人ポイポイバトラー協会がその普及活動を行っています。毎年5月から10月にかけて行われる大会では、地域イベントや商業施設、企業の行事などに導入され、若い世代からシニア層まで楽しむことができます。実際、参加者たちが同じルールで対戦できる「ユニバーサルスポーツ」として、多様な場面で広がりを見せています。
開発の背景と社会的意義
堀商店の社員同士の軽い会話から始まったポイポイバトラーの開発。その中で、「水鉄砲の楽しさをもっと広げたい」という思いが芽生え、試作を重ねた結果、ついに商品化に成功しました。2022年には、ゼビオやドン・キホーテをはじめとする全国300店舗以上で販売が開始され、現在では累計出荷数が50,000名分を超えています。
また、2023年には一般社団法人ポイポイバトラー協会が設立され、地域や企業、教育機関と連携したイベントが開催されるようになりました。名古屋のHisaya-odori Parkでの恒例大会や、南葛SC(プロサッカーチーム)と共催したイベントなど、その場を超えて地域の活性化にも寄与しています。
ポイポイパートナー制度とその効果
ポイポイバトラーの普及を一層加速させているのが「ポイポイパートナー」制度です。これは全国各地でポイポイバトラーを開催する団体を支援する仕組みで、参加団体への特典として協会Webサイトへの掲載や、運営に必要な資材の貸出を行っています。この取り組みは、運営の負担を軽減し、各地域での競技開催を促進する役割を果たしています。
今後、登録団体が全国50団体に達することを目指し、様々な団体が参加しています。イベント会社や商業施設、PTAなど、様々な意図を持った団体が「地域を元気にしたい」「家族で楽しい時間を過ごしたい」という共通の気持ちで集まっています。
受賞の背景と今後の展望
今回の受賞理由として、商品の販売にとどまらず、地域社会を巻き込み新しい文化を創出する取り組みが高く評価された点が挙げられます。堀商店は1950年に創立されて以来、長きにわたり「子どもたちの笑顔」を支え続けてきました。そして様々なノウハウを駆使し、地域に根差したマーケティングを展開してきた成果が今回の受賞につながったのです。
代表取締役の堀貴雄氏は「名古屋の小さな卸問屋からスタートし、これほど多くの方に愛されるとは驚きです。これからも『アハハ!があふれる世界』をテーマに、地域から楽しいを生んでいく」と語りました。
笑顔を生み出す社会づくり
堀商店は今後も協会と協力し、全国各地の自治体・企業・学校との連携を強化していく予定です。大会運営に関するノウハウを提供し、さらに多くの子どもたちや家族が笑顔で楽しむ機会を増やしていくことを目指します。「遊び」を単なる楽しみとしてではなく、社会インフラとして育てていく挑戦を続け、地域社会の活性化に貢献していきます。
今後もポイポイバトラーから目が離せません!