MaRIが語る新EP『Trophy Bitch』のリアルな思いと進化の道のり

MaRIの新EP『Trophy Bitch』についての深堀り

2025年10月15日にリリースされたMaRIの新EP『Trophy Bitch』は、彼女のアーティストとしての成長と変化を象徴する作品となっています。今回のEPは、力強いラップやアフロビーツを取り入れた軽快なトラック、シンガーとしての深みを感じさせるR&Bなど、多彩な音楽スタイルが展開されており、リスナーに新しい体験を提供します。

今回のリリースに伴い、私たちはMaRIにインタビューを行い、彼女の音楽に対する姿勢やこれからのビジョン、そしてEPの制作の裏側について伺いました。

「Trophy Bitch」というタイトルの裏にある意味

「Trophy Bitch」という言葉は、MaRIの新曲「Not Your Mama」にも登場しますが、特に男性が自分のステータスを上げるために選ぶ女性を指す意味を持つそうです。この言葉には、「女性が強く自立した存在であるべき」というメッセージが込められています。

MaRIは、通常「Bitch」という言葉が日本ではネガティブに捉えられがちだが、実際には「カッコいい女性」というプラスの意味も持つことを強調しました。彼女は、曲の中で強さを表現し、リスナーにその精神を伝えたいという想いを持っています。

ジャケット写真が伝える女性の強さ

今回のEPのジャケット写真には、強さと自立を象徴するイメージが表現されているとのこと。MaRIは、自身が描く女性像として「男性に支配されない強い女性」を意識していると語ります。ジャケットを見ただけで「強そう」と感じることができるようなビジュアルに仕上がっています。

制作のプロセス：自由な発想から生まれる音楽

新たな音楽スタイルを追求するために、MaRIはプロデューサーのJAZEE MINORとのディスカッションを重視しています。楽曲制作にあたっては、特定のテーマを決めるのではなく、会話の中でアイデアが生まれ、それを基に制作が進むとのこと。また、「Not Your Mama」のアフロビートにチャレンジしたことは、彼女にとって新鮮な体験だったそうです。

新しいスタイルへの挑戦

前作『PENTHOUSE』と比べると、今作は異なる方向性の楽曲が多く含まれています。MaRIは、こうした新しいスタイルに挑戦する中で苦労や難しさも感じたものの、最終的には新しい自分を発見することができたと語ります。特に、5曲目の「Alright」ではしんみりとした感情を表現し、自身がこれまで見せてこなかった一面を披露しています。

力強いメッセージを歌う

コラボレーション曲「Alright」では、Illnanaとの共演が実現しました。この曲のタイトルに寄せて、女性アーティスト同士の絆や共鳴が強調されます。MaRIは「この曲は聴く人の心に響くと思う」と自信を持って語っています。

特に印象的な楽曲「MAGURO」

「MAGURO」は、これまでのスタイルに近い楽曲ですが、そこに新しさも加えられています。歌詞には中毒性があり、聴き心地の良さが感じられるとのこと。「寿司を食べるたびにMaRIの顔を思い出す」と彼女らしいユーモアを交えたコメントも魅力的です。

説明的な楽曲「お察し」

EPの1曲目「お察し」は、独特のフックが特徴的で、一人の人間としての視野の狭さをテーマにしています。歌詞には、周りのフェイク友達に対する批判的なメッセージが込められており、彼女の真摯な思いが伝わってきます。

MaRIの今後の展望

「Trophy Bitch」は、彼女の確かな進化を感じさせる作品であり、今後の活動にも期待が高まります。MaRIは、持ち曲が少ない現在の状況を打破し、ワンマンライブを開催することを目指しています。それに合わせて、様々な音楽スタイルに挑戦し続け、リスナーに新たなメッセージを届けていきたいとも語っています。

このインタビューを通じて、MaRIの強い意志とリアルな音楽表現へのアプローチが新EP『Trophy Bitch』に色濃く反映されていることがわかります。彼女の音楽は、リスナーに勇気や希望を与える一方で、自身の成長物語ともなっています。今後の活躍に期待が高まります。