2025年3月の中古車市場価格指数を発表、需給変化が影響

オークネットが発表した2025年3月の中古車市場価格指数。

株式会社オークネットが運営する「オークネット循環型流通ラボ」は、2025年3月の「中古車市場価格指数」レポートをリリースしました。このレポートは、中古車市場の価格動向に敏感に反応し、消費者や業者にとって重要な指針となっています。特に、この指標は売買される中古車の質の変動や物価変動を的確に捉えることを目的としています。

新しい指標の導入

これまで日本では中古車市場のトレンドを把握するために「平均取引価格」が多く引用されてきましたが、この方法だけでは市場の実態を正確に反映することが難しいことが課題とされていました。そこで、オークネットは東京大学エコノミックコンサルティング株式会社（UTEcon）と共同で「リユース流通価格指数」を開発しました。この新しい指標は、日本の中古車市場における価格の上昇や下降をより客観的に評価する手法として位置づけられています。

2025年3月の価格動向

2025年3月の「中古車市場価格指数」は、2008年7月を基準にして2.272という数値を記録し、前月の2.356から0.083の減少（約3.54%の減）を示しています。それに対し、「平均取引価格」は同じく2008年7月を基準に1.423で、前月の1.486から0.063減少（約4.21%の減）しています。これらのデータからも、相場の縮小が明確に見える結果となっています。

ボディタイプ別の動向

さらに、ボディタイプ別に見ても、コンパクトカーやラグジュアリーカー、ミッドサイズSUV、バン・トラック、ミニバンなど、すべてのカテゴリーにおいて「中古車市場価格指数」が低下する結果となりました。これにより、需要の減少がもたらした影響が各車種に表れていることが伺えます。

流通と貢献の視点

「オークネット循環型流通ラボ」は、持続可能な社会を目指し、“循環型流通”の根付かせるためにも尽力しています。社会に必要とされる情報を提供し、中古車市場の健全な発展に寄与することが彼らの使命であり、このレポートもその一環として位置づけられています。なお、今後も毎月20日に定期的にレポートが公開される予定です。