新登場！多機能と効率性を兼ね備えた工作機械「SPEEDIO」

ブラザー工業が誇る新しい工作機械「SPEEDIO」

2025年4月1日、ブラザー工業株式会社から新しい工作機械「SPEEDIO S700Xd2-100T」と「U500Xd2-100T」が登場します。これらのマシンは、特に小型の工作機械分野において初めて、100本の工具を搭載可能な仕様を持つ画期的な製品です。さらに、専用オプションとして発表される「パレットチェンジャー PC-1」は、効率的な生産を実現するための重要な要素となります。

多岐にわたるニーズに応える機能

自動車などの産業において、部品加工は一貫して進化を遂げています。特に注目されるのが、多品種小ロット生産の需要です。これに応える形で、ブラザー工業は生産性を高める新たなアプローチを提案しています。100本の工具を搭載できる「100本マガジン」を新たに開発し、治具や工具の段取り替えにかかる時間を大幅に短縮します。

コンパクトな設計で最大限の効率を実現

今回の新製品は、従来のSPEEDIOシリーズの設計を踏襲しつつも、より多くの工具を収納できるように進化しました。前面パネルには28本の工具を収納できるマガジンが完備されており、さらに左右には36本ずつの工具をストックするためのストッカーが設けられています。これにより、総計100本の工具を容納しつつ、限られたスペースを最大限に活用することが可能となります。

また、ブラザー独自の工具受け渡し機構では、スムーズかつ高速での工具交換を実現。日々の生産を行いながらも、長時間稼働することが可能になるのです。

パレットチェンジャー PC-1による生産性の向上

新型の「パレットチェンジャー PC-1」は、最大で40枚のパレットを収納可能です。このシステムをS700Xd2-100TまたはU500Xd2-100Tと組み合わせることで、パレットの段取り替え作業を省略でき、さらなる多品種小ロット生産が実現します。これにより、長時間の連続運転が可能となり、効率的な製造工程が確立されます。

また、PC-1は複数の種類の治具を事前に各パレットに搭載することができるため、通常のイメージにある段取り替え作業の手間を大幅に削減します。その結果、工数は劇的に減少し、人材不足の問題にも効果的に対処可能です。

直感的なインターフェースで使いやすさ向上

操作する上で、ユーザーインターフェースが非常に重要です。新しいコントローラーでは、各パレットの状況をアイコンで表示し、直感的に操作できることを重視しています。パレットの登録や搬送操作の管理が簡単に行えるため、生産計画にも柔軟に対応することが可能です。

このように、ブラザー工業の「SPEEDIO S700Xd2-100T / U500Xd2-100T」と「パレットチェンジャー PC-1」は、新しい時代の多品種小ロット生産に向けた強力な武器となります。効率的で生産性的なマシニングセンタの実現に向け、さらなる進化を遂げたこれらの製品が、自動車や多くの製造業に革新をもたらすことでしょう。新製品周辺の詳細な情報については、4月17日、18日に開催される新製品発表会での発表をお楽しみに。