Terrasolidとダイナミックマッププラットフォームの提携について
ダイナミックマッププラットフォーム株式会社(以下、当社)は、フィンランドのTerrasolid Ltd.と提携に関する覚書(MOU)を締結しました。この提携の目標は、精密な高精度3次元データの利用を容易にし、それを通じて様々な業界での革新を促進することです。
この重要な合意は、2025年4月23日にスペイン・マドリードで開催されたGWF(Geospatial World Forum 2025)において、締結セレモニーが行われました。これにより、両社は共同して業の進展を促す新たなステージに踏み出すことになりました。
提携の狙い
高精度な3次元データは、現実世界の道路や環境をデジタル化するために不可欠です。このようなデータは、道路網の設計や管理、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)など、多くの業界において重要な役割を果たす資産です。しかし、これまでそのデータを収集するためには高いコストと時間が必要で、多くの企業がその利用をためらっていました。
Terrasolidは、業界で広く使われている点群処理ソフトウェアを提供しており、当社は150万キロ以上ものセンチメートル級の高精度3次元データをグローバルに展開しています。この提携により、両社はその強みを結集し、高精度データへのアクセスをより身近なものとします。
期待される効果
提携に基づくデータの融合は、道路アセットマネジメントや設計業務において、効率よく高品質な成果を生むことが期待されています。Terrasolidの広範なグローバルユーザー基盤と当社の強力なデータ提供能力が組み合わさることで、より多くの企業や組織が精度の高い解析を行い、迅速かつ正確な意思決定が容易になります。
TerrasolidのCTO、Arttu Soininen氏は、「高精度3次元データの利用が容易になることで、企業や組織が現実世界に基づいたデータを使う上での障壁が取り除かれ、多様な業界で業務の効率化が図れる」と期待を寄せています。これに関して、当社の代表取締役社長、吉村修一も「Terrasolidとの協力により、データをより身近なものにし、業界のイノベーションを促進していく」と述べています。
Terrasolidとダイナミックマッププラットフォームについて
Terrasolidは1989年に設立され、特にLiDARセンサーからのデータ処理に特化したソフトウェアを提供しています。測量やエンジニアリングの分野で広く利用されており、その高品質な結果が評判となっています。
一方で、
ダイナミックマッププラットフォームは日本政府の支援のもと設立され、信頼性の高い3次元データを提供し、自動運転やADASなどの多様な分野でのイノベーションを支える役割を担っています。
おわりに
この提携により、両社はさらなる業務の効率化を目指し、高精度3次元データのプラットフォームとしてのシェアを拡大していくことでしょう。今後の進展に注目です。