新国立劇場での朗読劇『風が吹くとき』
新国立劇場演劇研修所が誇る第20期生による朗読劇『風が吹くとき』が、2026年8月8日から11日まで公演されます。この作品は、レイモンド・ブリッグズの名作絵本に基づいたもので、平和の尊さを再確認させてくれる深いメッセージが込められています。
公演の背景とテーマ
新国立劇場はこれまで、夏の恒例ともいえる朗読劇を通じて、平和について考える機会を提供してきました。過去には『少年口伝隊一九四五』や『ひめゆり』といった作品が上演され、観客に強いメッセージを伝えてきました。今年はレイモンド・ブリッグズの絵本『風が吹くとき』が登場し、その内容は時代を超えた普遍的なテーマに触れています。
ストーリーの概要
物語は、イギリスの穏やかな田舎町に住む老夫婦、ジムとヒルダの日常から始まります。子どもたちも独立し、静かな生活を送る彼らのもとに、世界戦争の勃発と核ミサイルの接近を知らせるニュースが飛び込んできます。政府からの指示に従い、シェルターを準備する彼らですが、次第に迫る見えない脅威に対する不安が募ります。この物語を通して、私たちにとっての「平和」と「日常の大切さ」がいかに脆いものであるかを感じさせられます。
演出と出演
本公演の演出は、細部にわたる丁寧な演出が特徴の田中麻衣子氏が手掛けます。今回は新国立劇場演劇研修所第20期生の9名と、修了生の3名、合計12名のキャストが出演します。彼らはこれまで2年間、演技の基礎を学び、様々な演出家との共同作業を通じて、役作りや作品作りに励んできました。
特にこの舞台では、物語の中心となる老夫婦の役に感情を込め、切なくも希望を感じさせる演技を披露します。観客は彼らの演技を通じて、戦争と平和の狭間での人間の姿を直視することができるでしょう。
チケット情報
公演は2026年8月8日から11日まで新国立劇場小劇場にて行われ、チケットは6月14日から一般販売が開始されます。料金はA席3,300円、B席2,750円、U25席1,650円、Z席(当日券)1,650円と、観劇しやすい価格帯となっています。特にU25席は、25歳以下の方が対象で、チケットはウェブのみでの取り扱いになります。
新国立劇場について
新国立劇場は、1997年に開場し、オペラ、バレエ、ダンス、演劇など現代舞台芸術の中心的存在として、年間約250の公演を行っています。次世代のアーティストを育成するための研修所も運営しており、今後も多くの才能を世に送り出すことを目指しています。新国立劇場の地で、若い情熱がどのように表現されるのか、ぜひ劇場で観て感じてください。