柔道をテーマにした新たなAI学習データセットの登場

柔道をテーマにした最新AIデータセットのご紹介

Visual Bank株式会社が新たに柔道の動画と画像データセットを提供することを発表しました。このデータセットは、AI開発を進める上での新たな資源として期待されています。さらに、同社が構築を進めているQlean Datasetのラインナップにおいて、「AIデータレシピ」というオリジナルデータを追加し、今後の研究や商業AI開発において重要な役割を果たすことになるでしょう。

『Qlean Dataset』とは？

『Qlean Dataset』はさまざまなAIプロジェクトに対応するためのデータソリューションです。特に商用利用が可能なオリジナルデータのラインナップが特徴で、特定の用途や精度、納期に応じたカスタマイズが可能です。これにより、AI開発の負担を大幅に軽減し、効率的なデータの収集・整備を実現します。

新たに加わった「柔道の動画・画像データセット」

新たに提供が開始される「柔道の動画・画像データセット」には、日本人男性の20代選手がさまざまなアングルから撮影された動画と画像が収められています。

- 収録内容: 柔道競技の男性選手の技を、異なる角度から捉えたデータ。
- 被写体属性: 中量級と重量級の2組、各2名ずつの計4名が対象。

では、具体的なデータについて詳しく見ていきましょう。

動画データセット

このデータセットには、以下のような内容が含まれています：

- データ容量: 8.28GB
- データ件数: 180
- データ形式: mp4
- 撮影時間: 31分57秒

画像データセット

こちらは以下の内容で構成されています：

- データ容量: 15.4GB
- データ件数: 82
- データ形式: jpg（推定）

利用可能なユースケース

このデータセットは、いくつかのユースケースに活用されることが期待されています。有名な例は以下の通りです：

- 姿勢推定・骨格認識モデルの開発: 全身を使った高度な動作を収めることで、AIの教師データとして最適です。
- 行動認識・対人動作解析AIの開発: 映像データを用いて対人動作を識別、セキュリティ分野での応用も可能です。
- 競技判定AIの開発: 自動技判定や採点支援に役立ち、公平性の向上が期待されます。
- VR/AR・メタバースへの応用: 柔道の動作を活用した空間でのリアルな再現が可能です。
- ロボティクスへの活用: 高度な身体協調性を要する動作の模倣学習に利用できます。

Qlean Datasetの特徴

『Qlean Dataset』は、商用利用に適したデータを提供しており、各国のプライバシーポリシーにも対応しているため、安心して利用できます。また、「AIデータレシピ」という形態を採用し、迅速かつコスト効率の高いデータ調達を実現しています。個別のニーズに基づいたデータセットの構築にも対応しています。

アカデミア支援プログラム

Visual Bankは、大学や研究機関に向けた無償のデータ提供プログラムも開始しています。研究現場で必要な高品質な学習データを無料で提供し、教育・研究の現場を支援しています。詳しくは公式ウェブサイトをご確認ください。

このように、Visual Bankが提供する『柔道の動画・画像データセット』は、AI開発において強力なサポートとなります。これからもさらに発展する同社の取り組みに期待が寄せられています。