静岡発!スポーツと他産業の共創による新たなビジネスの幕開け
2025年3月12日、静岡市の=ODEN(イコールオデン)にて、静岡県と株式会社eiiconが共同で運営する事業創造プログラム「FIELD - SHIZUOKA SPORTS OPEN-INNOVATION -」の成果報告会が開催されました。このプロジェクトは、オープンイノベーションを通じて新たなスポーツビジネスの創出を目指し、地域活性化を図ることを目的としています。
当日は、静岡県内で活動する2つのスポーツチーム、ジャパンラグビー リーグワン所属の「静岡ブルーレヴズ」とプロバスケットボール Bリーグ B2西地区所属の「ベルテックス静岡」、そしてそれぞれのプロジェクトパートナー企業が参加しました。二つのプロジェクトは、約4か月間の取り組み結果を発表しました。
静岡ブルーレヴズ x moveco
静岡ブルーレヴズが採択したプロジェクトの一つ目は、株式会社ナビタイムジャパンの提供する移動エコ活アプリ「moveco」とのコラボレーションです。通称『〜ブルーレヴズとともに、CO2をBINDでECOにTRY〜エコにおトクに試合を楽しむ観戦GXプロジェクト』と名付けられたこのプロジェクトでは、スタジアム周辺の渋滞緩和とCO2削減を目的とした実証実験が行われました。
観戦客が利用する交通手段を多様化することで、混雑を緩和し、移動の利便性を高めることを狙いとして、公共交通機関や徒歩での来場を促進。具体的には、移動手段に応じたマイルの付与や、試合後にピッチサイドを歩けるイベント、さらにはギフト抽選会などにより、参加者の出庫時間を分散させる取り組みが行われました。
ベルテックス静岡 x トワール
もう一つのプロジェクトは、ベルテックス静岡と教育科学の株式会社トワールのチームによるものです。この取り組みは、「人の可能性をデータで広げる」というビジョンのもと、マスコットキャラクター「ベルティ」を活用した教育コンテンツの企画に取り組みました。
新たに12種類の「ザ・ベルティズ」を製作し、チアリーダーズたちに多様性をテーマにしたワークショップを実施しました。参加者は、自分と同じベルティタイプの仲間とチームを組み、振り付けを考える活動に参加。その後、異なるタイプの仲間との協力を通じて、多様性の重要性を体感することを目指しました。
今後の展望
両プロジェクトは、今後もインキュベーションを重ね、地域の活性化と新たなビジネスの創出を目指して取り組む方針です。
また、静岡県とeiiconが連携して進める「令和6年度 プロスポーツチームと連携したアクセラレータープログラム」や、次年度に向けた取り組みにも期待がかかります。このプログラムでは、県内外の企業やスタートアップとの連携を通じて、静岡県における新しいスポーツビジネスのモデル構築が進められます。
本プログラムの成功は、静岡県のプロスポーツチームと地域企業との協力によるビジネスの可能性を拡げる重要な一歩となることでしょう。今後の成果に注目が集まります。