タクシードライバーを支える『カーナビタイム』と新幹線アプリの受賞

カーナビタイムのタクシーモードとJR東海アプリが受賞！

2025年度のグッドデザイン賞に輝いたのは、株式会社ナビタイムジャパンが開発したカーナビアプリ『カーナビタイム』のタクシードライバー向け機能「タクシーモード」と、東海旅客鉄道株式会社との共同開発による『JR東海東海道・山陽新幹線時刻表アプリ』です。大きな特徴を持つ二つのアプリが評価を受けて、タクシー業界や鉄道利用者の利便性向上に寄与しています。

タクシーモードの特色

まず注目すべきは、タクシードライバーをサポートする『カーナビタイム』の「タクシーモード」です。この機能は、ベテランドライバーのノウハウを集約し、新人ドライバーがより安心して業務に従事できるよう設計されています。具体的には、乗車禁止エリアや終電時刻、通り名といった重要な情報を地図上に表示し、ドライバーが必要な情報を一目で把握できるようにしました。特に、タクシーならではの特化した機能が導入されており、業務への不安を軽減し、ドライバー不足問題の解消にも貢献しています。

審査員からは、特定のニーズにフォーカスした情報提供が、新人ドライバーの強力な助けとなっているとの評価がありました。また、生活道路や歩行者の多い区域を外したルート検索や安全性の向上にも配慮している点が高く評価されています。

新幹線アプリの利便性

次に、JR東海との共同開発による『JR東海東海道・山陽新幹線時刻表アプリ』についてです。このアプリは、スマートフォンで新幹線の時刻表や運行情報を簡単に確認できる革新的なツールです。ここでは、冊子型時刻表の視認性をスマートフォン上で実現し、ユーザーが求める情報を直感的に得ることができます。

アプリは、時刻表の検索が容易で、日付や列車名で絞り込みができ、出発番線の表示も行っています。また、リアルタイムの運行状況に加え、各列車の遅延情報まで確認できるため、利用者は常に正確な運行状況を把握することが可能です。これにより、利用者の安心感や満足度が向上し、使い勝手の良さが際立ちます。

グッドデザイン賞受賞の背景

グッドデザイン賞は、1957年に設立され、毎年多くの企業や団体が参加しています。評価のポイントは、ただ単に機能的な良さだけでなく、生活の質を向上させている点にあります。『カーナビタイム』のタクシーモードとJR東海アプリは、これらの要素をクリアしており、受賞に至りました。特に、デジタル時代の中で紙媒体の良さを残しつつ、情報提供のスタイルを進化させた点が評価されたとのことです。