スポーツ庁とeiicon(エイコン)が進める『SPORTS OPEN INNOVATION BUSINESS DEVELOPMENT 2025』プログラムが新たなステップを迎え、地域のスポーツチームであるガイナーレ鳥取とSAGA久光スプリングスが共創パートナー企業として選定されました。この連携は、スポーツ界と他産業とのコラボレーションによる新しいビジネスモデルの洗練を目指しています。
今回の選定は、「CO-CREATION PROGRAM」と名付けられたプログラムの一環で、9月からスタートしました。両チームは、それぞれ異なるテーマで自らのビジョンを掲げ、パートナー企業を募集。その結果、ガイナーレ鳥取にはCHEERS株式会社、SAGA久光スプリングスには株式会社WISが選ばれました。この二つのプロジェクトは、地域の眠れる資源を活用し、持続可能で活気ある地域づくりを推進し、クラブとアリーナを通じて地域社会における存在感を更に高めることを目指します。
ガイナーレ鳥取の挑戦
ガイナーレ鳥取が掲げるテーマは「地域の眠れる資源を最大限活用し、ガイナーレ鳥取だから育める、より活気ある地域づくり」です。この取り組みの中で、同チームは自身の存在意義を地域社会に浸透させ、地域の発展に寄与することを目指しています。具体的には、地域資源を利用したビジネスの拡大を進める方針です。
選ばれたパートナーであるCHEERS株式会社は、地域貢献をビジネスモデルの中心に据え、サポートを行いつつ新たな価値を創出していくことでしょう。両者がタッグを組むことで、地域とスポーツという二つの側面において新しいシナジーが生まれることが期待されています。
SAGA久光スプリングスの戦略
一方、SAGA久光スプリングスの選定テーマは「クラブとアリーナを地域の拠り所として確立し、地域がより暮らしやすく、誇り高く持続するまちづくりへの挑戦」です。この目標は、スポーツが地域に与える影響を最大限活用し、地域住民が誇りに思える場所を築くことを目的としています。
株式会社WISは、女性の健康とウェルネスをテーマにした新しい価値の創造を通じて、地域社会におけるスポーツの役割を強化する取り組みを行いるでしょう。このように、SAGA久光スプリングスとパートナー企業は、地域の幸福度の向上と持続可能な発展を実現するために一丸となって進められます。
共創のワークショップ
この発表に先立って、両ホストチームと選定された企業が一堂に会したワークショップが行われました。ここでは、具体的なビジネスプランやアイデアをもとに、各自が持つ知見や経験を共有し、さらなるインスピレーションを得る場となった模様です。スポーツ界と他産業が結びつくことで、新たなビジネスがどのように生まれるかを実感できる貴重な機会となりました。
今後の展望
今後は、2025年11月から2026年2月にかけてインキュベーション期間が設けられ、その後の活動として12月には交流会が予定されています。また、2026年2月には成果発表会も行われます。これらのイベントを通じて、さらに多くの企業や地域の参加が期待されており、スポーツの新たな価値創造に寄与するでしょう。
この共同事業は、地域貢献とスポーツ振興の架け橋となり、新たなビジネス価値の創出を狙っています。ガイナーレ鳥取とSAGA久光スプリングスが示す未来志向の取り組みが、他地域にも広まっていくことを期待しています。