『エンタビ®』が熱い!
2025-09-20 22:30:31

過疎化を克服!体験型ドラマアトラクション『エンタビ®』が近畿と東海でスタート

過疎化を克服する新たな試み



観光地の過疎化が深刻な問題となる中、Playng株式会社が手がける体験型ドラマアトラクション『エンタビ®』が、近畿と東海地方で新たに始動することが決まりました。これは、大阪を拠点にした劇団が、観光客を巻き込む形で演劇を楽しませるプロジェクトです。

『エンタビ®』は、観光とエンターテインメントを融合し、観光客が物語の中に自ら関与するという新しい形のイマーシブ体験を提供します。この企画は、プレイング株式会社代表の山本知史氏が、長年の観光ガイドの経験から地域の過疎化に対する不安を抱き、さらにコロナ禍での経済打撃を経て立ち上げたものです。

地域の魅力を引き出すドラマ仕立て



『エンタビ®』は観光地の持つ歴史や文化をテーマにしたストーリーを地元の人々が演じる形で展開されます。観光客はただの観察者ではなく、物語に参加し、登場人物として地域の魅力を体験することができます。これにより、観光施設のロビーが即席のステージとなり、地域の伝説や伝承を基にした独自のドラマが展開されるのです。

エンタビ®の成功事例の一つに、兵庫県兵庫津ミュージアムで開催された「バトルインヒョウゴノツ」があります。このイベントでは、観客が役者と共に物語を紡ぎ出す体験が大好評を博しました。観客の参加がフィードバックとなり物語に変化をもたらすため、毎回が新たな発見の場となっています。

特に、与謝野晶子の記念館さかい利晶の杜では、「和菓子を食べた猫」という作品が展開され、現地に訪れた観光客たちは、地元の食文化に触れながら、演者との距離も近く、温かい雰囲気の中で体験を楽しみました。

現代日本の観光業が直面する課題



しかし、観光業は新型コロナウイルスの影響で厳しい局面を迎えています。国土交通省や観光庁が指摘するように、地方における客足の減少や少子高齢化は、観光施設の存続に大きな影響を及ぼしています。全国で年間5,000人未満の入場者数となっている博物館も多く、2023年には22件の博物館が閉館しました。これに対し、観光に対するニーズは変動しており、観光目的が「体験プログラム」へとシフトしてきているのが現状です。

これに着目した『エンタビ®』は、「観る」ことから「体験する」ことへと変わりゆく観光のトレンドに関わり、地域の魅力を再発見させる役割を担っています。様々な観光地で試行錯誤を重ねており、成果を上げているのです。

今後の展開と期待



今後も『エンタビ®』は全国各地の観光施設や地域資源を活かして、さらなる展開を計画しています。例えば、平城宮跡歴史公園では予定されている「平城遷都誘宵記」というイベントが注目されており、奈良時代の衣装を着た観光客が物語に参加する姿が想像されます。

また、名古屋でも新たなタイトル未定の『エンタビ®』が企画されており、詳細は追って発表される予定です。このように多様な地域での展開を通して、地方創生と地域密着型の観光が促進されることが期待されています。

最後に



『エンタビ®』は、観光業の新たな可能性を示すものであり、観光客が地域社会の一員として物語に関与することで、地域の魅力が再発見されることを目指しています。今後の展開に注目し、ぜひ体験してみたいプロジェクトです。


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