落語で学ぶ詐欺防止
2025-05-29 17:36:16

特殊詐欺の最新手口を落語で学ぶ!吉原朝馬氏新作披露

近年、特殊詐欺の被害が増加しており、その手口は日々進化しています。そんな中、警察庁特別防犯支援官の吉原朝馬氏が、新作落語『詐欺に喝(勝つ)!2』を埼玉県川越市で披露し、多くの人々に特殊詐欺の脅威と対策を伝える機会を提供しました。

この落語は、警察と連携して詐欺被害を防ぐための「ストップ・オレオレ詐欺47~家族の絆作戦~」プロジェクトの一環として行われました。このプロジェクトは、全国47都道府県で特殊詐欺に対する知識と対策を普及することを目的としており、特にオレオレ詐欺などの被害を食い止めるための広報啓発活動を展開しています。

吉原氏は、最新の特殊詐欺の手口を軽妙な語り口で観客に伝えました。最近の手口の一つには、国際電話を利用した詐欺の場合、電話番号の先頭に『+』が付いているだけでなく、東京03や警察署の番号が表示されるというトリックがあります。これにより、被害者を混乱させ、詐欺に引っかかる確率を高めるそうです。加えて、警察を名乗る者がLINEでのやり取りを企画し、ビデオ通話で制服姿の警察官を登場させることで、不安を煽りながら不正な情報を引き出そうとする手法も存在します。こうした内容は、参加者にとっても非常に身近な問題として捉えられました。

落語はただのエンターテイメントではなく、教養の要素も含まれています。観客は笑いながらも、深刻な問題について考える機会を得ることができました。吉原氏は落語の後、実際に被害を未然に防ぐ手段として、国際電話の利用を停止する申請の仕方についても説明しました。

この申請をすることで、必要のない国際電話をブロックし、詐欺のリスクを下げることが期待できます。その具体的な方法について学び、参加者は多くの疑問を持ち帰ることができました。

開催された会場は川越市総合福祉センターで、多くの地域住民が集まり、吉原氏の講演を熱心に聞き入っていました。観客の中には、自身や家族が詐欺のターゲットになることがあると心配する方々も多く、声を揃えて知識を持つことの重要性を認識していました。

吉原朝馬氏の活動はただの情報提供に留まらず、地域の絆を強め、共に問題に立ち向かう姿勢を促進するものです。落語を通じて、人々が笑い合う中で、特殊詐欺に対抗する知恵を身につけることができるこの取り組みが、今後もさらに広がることを期待しています。


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