マレリの新たな挑戦 — バンガロールに新R&D拠点
自動車技術の最前線で活躍するマレリが、インド南部のバンガロールに新しい研究開発拠点を設立しました。この新しい技術系R&D拠点は、重要な自動車技術分野におけるイノベーション戦略を支援する目的で、エンジニアリング機能を強化します。
新たに構える施設は、Embassy Manyata Tech Park内に位置しており、同パークにはすでに2022年に設立された他の技術系R&Dセンターも存在し、豊富なエンジニアリングやソフトウェアの専門人材へのアクセスを拡大する役割を担っています。この新拠点には、350名の社員が学び、成長し、革新を生み出す環境が整備されています。
開設式典と拠点の機能
今回の開設式には、マレリ・インディアとグローバル・リーダーシップチームの代表者が出席し、拠点のしい新たな幕開けが祝われました。このR&D施設では、光学技術やハードウェア、さらに自動車関連の検証ラボを支えるためのインフラが設けられ、従業員の成長をサポートする研修施設やコラボレーション・スペースも用意されています。
特に注目すべきは、エレクトロニクスや車載照明、内燃機関、電動推進力など、マレリが手がける主要技術分野を支えることです。新拠点は、既存の2つのR&D施設と連携し、インフォテインメントシステムやボディ・コントロール・モジュールなどのソリューションの開発に力を注ぎます。
今後の展開
加えて、マレリはSDV(ソフトウェア定義車両)やゾーナル・アーキテクチャ、AMT(自動制御マニュアル・トランスミッション)、エンジン・バッテリー管理システムなど、先進的な技術の共同開発に協力しています。これにより、消費者にとって重要な技術革新を加速させることが期待されています。
社内試験インフラの拡充にも注力しているマレリ・インディアは、製品や部品のほとんどの設計及び工程検証を自社内で実施できるようにしており、その結果、高度な信頼性を持つ製品を提供できます。
「新しい技術系R&Dセンターの開設によって、私たちのイノベーション推進やお客様への価値提供、さらに従業員の成長へのコミットメントが強調される」と、マレリ・インディアのカントリー・マネージャーであるサジュ・ムッケンは語りました。
マレリの成長戦略とビジョン
このような新たな拠点設立は、マレリのインドにおける戦略的なビジョンの表れです。現在、マレリはインドにおいて6つの都市に15の生産拠点と3つのR&Dセンターを展開し、特に急成長するインド市場での存在感を強化しています。信頼できるパートナーシップと強固な顧客関係を背景に、マレリはインドの持つ無限の可能性を活かし、さらなる成長へとつなげていく方針です。
マレリのこの新しい分岐点により、自動車業界の未来がより明るいものとなることでしょう。