マセラティとビアンシェが手掛けた特別なタイムピース
2026年4月9日、マセラティはスイス・ヌーシャテルに本拠を置く高級時計ブランド、ビアンシェと共同で特別時計「ウルトラフィーノ マセラティ」を発表しました。この時計は、トライデントの誕生から100周年を祝うために作られたもので、限定100本のみの生産となります。発表は、ジュネーブで行われる「Watches and Wonders 2026」にて行われます。
二つの哲学の結実
マセラティとビアンシェのコラボレーションは、長年の歴史の中で自然と生まれたものと言えます。1914年にボローニャで創業したマセラティは、80年以上にわたってレースへの情熱をドライビングエクスペリエンスに昇華させてきました。彼らの代名詞とも言えるネットゥーノV6エンジンは、F1技術を取り入れた先進的なシステムにより、圧倒的なパフォーマンスを誇ります。
一方で、ビアンシェもまた、精緻な美を追求する時計製造の伝統を引き継いでいます。彼らのタイムピースは美しさと機能性の両立を図り、黄金比を基にしたデザインが特徴です。「ウルトラフィーノ マセラティ」は、両者の哲学が交わる瞬間を象徴するモデルとなっています。
「MC プーラ」との関連性
新時計のデザインは、マセラティのスーパーカー「MC プーラ」からの影響を受けています。この車両は、2025年のグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで初めて公開され、630psのツインターボ3.0リッターV6エンジンを搭載しています。0-100km/hの加速はわずか2.9秒未満であり、究極の性能を実現しています。
「ウルトラフィーノ マセラティ」の特徴的なスケルトンダイヤルは、「MC プーラ」の独創的なホイールデザインから影響を受けており、トライデントのモチーフが鮮やかに表現されています。また、使用されるカラーや素材は両者の共通点を強調する要素として組み込まれています。
驚異のエンジニアリングとデザイン
この時計の中核には、ビアンシェ製キャリバー「UT01」があり、サンドブラスト、サテン仕上げなどの手仕上げが施されています。厚さ3.85mmという極薄のプロファイルと約60時間のパワーリザーブを備えたこのムーブメントは、225個の部品から構成されています。高密度カーボンファイバーと加硫ラバーを用いたケースは、ダイナミックでありながらも高級感を持っています。
限定モデルの特別な価値
「ウルトラフィーノ マセラティ」は、トライデントの100周年を記念して、全世界でわずか100本の限定生産となります。各モデルにはシリアルナンバーが付与され、スイスのビアンシェのアトリエで精密かつ手作業によって作り上げられます。
マセラティのチーフマーケティングオフィサー、クリスティアーノ・フィオリオは、ビアンシェとのコラボレーションについて「エレガンスとパフォーマンスの完璧なバランスを追求した」と語ります。またビアンシェの創業者、ロドルフォ・フェスタ・ビアンシェも両社の共同理念について言及し、妥協なき美の追求がこの時計に込められていることを強調しています。
ジュネーブでの体験と発表
「Watches and Wonders 2026」での発表に伴い、マセラティとビアンシェは限られた招待客に「MC プーラ」のドライビング体験を提供します。この機会に、時計と車の両方の魅力を体感できる貴重な瞬間となることでしょう。
「ウルトラフィーノ マセラティ」は、これまでの伝統を受け継ぎながらも、現代的な要素を取り入れた新たな美学を感じさせる、まさに時代を超えた一品です。