昭和の名車が憧れの存在に!旧車ファンが選んだトップ車は?
旧車に特化した買取サービス、「旧車王」を運営するカレント自動車株式会社が行った調査結果が話題です。今年は「昭和100年」、すなわち昭和元年から100年経つ節目の年です。この歴史的な年を記念し、旧車ファン133名を対象に行ったアンケートでは、昭和の名車たちが再評価されています。
調査の内容と結果
自社調査に基づくこのアンケートは、2025年2月18日から24日までの期間に実施され、以下の質問が投げかけられました。
1. 乗ってみたいと思う昭和の名車は?
2. 昭和のクルマの魅力に思い浮かぶものは?
結果は以下の通りです。
1.
トヨタ 2000GT:20票
2.
日産 フェアレディZ:15票
3.
マツダ コスモスポーツ:14票
3.
日産 スカイライン(ケンメリ):14票
5.
日産 スカイライン(ハコスカ):12票
最も多くの票を集めたトヨタ2000GTは、日本の誇るスーパーカーとしてその名を馳せています。その美しい外観と希少性から、クルマ好きたちの憧れの対象でもあります。また、映画『007は二度死ぬ』に登場したことで、国際的な知名度を得たのも大きな要因です。オークションでは1億円以上の値がつくこともあり、その存在感はまさに伝説的です。
2位のフェアレディZは、手の届くスポーツカーとして家庭に愛され続けてきました。特にアメリカ市場での成功は、日本のスポーツカー文化を世界に広める原動力になりました。今でも「Z」ブランドは新モデルの展開を続け、この名車の影響力を感じさせます。
3位には、マツダのコスモスポーツがランクイン。世界初の量産ロータリーエンジン搭載車として、自動車史に名を刻む存在です。低い流線型のデザインが多くのファンを魅了しています。同じく同率でランクインした日産ケンメリは、CM効果から生まれた「ケンとメリーのスカイライン」の愛称で知られ、超希少なGT-Rモデルは今ではゲームやアートの対象となるほどの魅力を醸し出しています。
5位のハコスカは、圧倒的なレース成績を誇り、ツーリングカーレースでの50連勝はその名を不朽のものとしました。搭載されたエンジンの優れた音と性能は、クルマ好きたちにとって忘れられない体験です。
昭和のクルマの魅力
調査で明らかになった昭和のクルマの魅力は多岐にわたります。
一位に選ばれた「エンジン音・排気音」と「MT車」は、その運転体験に欠かせない要素です。特に旧車の持つ音は個性そのものであり、現代車との大きな違いを作り出しています。また、MT車のダイレクトな運転感覚は、多くのスポーツカー愛好者の心を捉えています。古き良きキャブレターエンジンの鼓動感も高評価を得ており、昭和のクルマが持つ味わい深い運転感覚は、今も多くの人々の心を惹きつけています。
他にも「重ステ」や「フェンダーミラー」など、運転時のダイレクトなフィーリングが支持されています。これらの要素は、現代の快適さを追求する車にはない、旧車ならではの魅力の証です。
旧車文化の愛着
今回の調査からは、単なる移動手段ではなく、クルマの魅力を深く感じさせる要素が多いことが分かりました。昭和のクルマに対する愛着は、今もなお強固であり、次世代に引き継がれていくことでしょう。ベテランの旧車ファンはもちろんのこと、これから旧車の購入を考えている方にとっても、参考になる情報が詰まっています。
旧車王は、今後も旧車に関する情報を提供し、愛車を持つ楽しさを広める役割を果たしていきます。